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【政治】

首相の国会軽視、一層 与党が集中審議拒否

 与党は二十六日、安倍晋三首相が「桜を見る会」を巡る国会での説明責任を果たすために野党が求めた首相出席の集中審議開催に応じなかった。首相はこれまでも野党が政権や首相自身の問題点を直接ただす集中審議の出席を避けてきた。政権が長期化し、国会軽視の姿勢は一層強まっている。

 参院予算委員会は二十六日、与野党の筆頭理事が国会内で協議。野党筆頭理事の蓮舫氏は「首相は桜を見る会について疑惑に答えてほしい」と集中審議を要請した。与党筆頭理事の福岡資麿氏は、首相が出席しない一般質疑なら検討するとして集中審議は拒否し、物別れに終わった。蓮舫氏は協議後「首相隠しだ。全く話にならない」と、記者団の前で怒りをあらわにした。

 桜を見る会を巡っては、八日の参院予算委で問題が表面化して以降、首相は官邸で記者団の質問には何度か答えているが、国会では二十日の参院本会議で答弁したのみだ。野党は、委員の三分の一以上の要求があれば委員会を開かなければならないと定める参院規則に基づき、予算委の開催を求めてきた。

 首相は「国会から求められれば、説明責任を果たすのは当然だ」と強調するものの、自民党総裁として党側に対し、集中審議に呼ぶよう指示はしていない。与党も首相の意向に沿って対応している。

 野党は四月にも参院規則に基づく予算委の開催を求めた。この時も与党は、参院選を前に首相が老後資金二千万円問題などを巡って追及されることを警戒し、応じなかった。国民民主党の原口一博国対委員長は会派会合で「二回連続で(参院規則を)破った」と与党を批判した。

 「森友」「加計」両学園を巡る疑惑を巡っては、衆参いずれかの総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣が臨時国会を召集しなければならないことを定めた憲法五三条に基づき、野党が二〇一七年六月に臨時国会召集を要求。与党は首相の外交日程などを理由に拒否した。九月に召集された臨時国会で、首相は冒頭で衆院を解散し、説明を避けた。 (大野暢子)

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