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【政治】

オタクは政治意識が高かった コミケで調査 衆院選の投票率8割超える

コスプレを披露するコミックマーケットの参加者=2017年12月

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 コミックマーケットのサークル、一般参加者で二〇一四年の衆院選で投票した人は八割以上―。一五年夏のコミックマーケット(C88)で実施したアンケートで、こんな結果が分かった。オタク趣味の男女の政治への関心は低いと見られがちだが、参加者の高い政治意識が明らかになった。 (三沢典丈)

◆投票率52%だった14年 コミケ参加者は…

 コミックマーケット準備会とコミック文化研究会(代表・杉山あかし九州大准教授)がC88でコミックマーケットが四十周年を迎えたのを記念して実施した。同人誌などを頒布するサークル参加者約三万九千人、一般参加者六百二十七人から回答を得た。回答者の平均年齢は、区分ごとに最も低い男性のサークル参加者が三一・九歳、最も高い女性の一般参加者が三六・三歳だった。

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 質問で、前年の一四年十二月に行われた衆院選で投票したか否かを尋ねたところ、サークル、一般参加者とも八割以上の人が「投票した」と回答。同選挙では小選挙区の投票率が52・66%で戦後最低。中でも三十代の投票率は42・09%とさらに低かったのと比べ、極めて高かった。

◆TPPの交渉も影響?

 サークル参加者に政治に関心があるかどうか尋ねると、男性の八割近く、女性でも七割以上が「関心がある」「多少関心がある」と回答した。

大勢の出展者と来場者でにぎわったコミックマーケット=2017年12月、東京ビッグサイト

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 ボランティアとして運営を担うスタッフ参加者に限ると、当時、メディア上で大きな議論となっていた環太平洋連携協定(TPP)交渉について、著作権が議論されていることを知っていた人が九割以上の高率に上った。

 この調査結果について、アンケートを実施したコミックマーケット準備会などは「TPPがらみで二次創作が規制されそうになったから活性化しただけだろうという見方もある」と断ったうえで、「TPPのようなことがあれば自分たちの情報ネットワークを通して政治意識を高め、大挙して投票所へ向かうこの集団が、大きな政治的ポテンシャルを秘めた存在としてここにあることは間違いはありません」と指摘している。

(12月11日夕刊文化面に掲載)

 

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