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【政治】

<こうなる2020>(4)7月の都知事選 小池氏軸に思惑が交錯

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 東京都知事選は六月十八日に告示、七月五日に投開票される。現職の小池百合子氏は対応を明らかにしていないが、再選出馬が確実視されている。これに対し、都政で対立してきた自民党都連は対抗馬擁立を目指すが難航し、党本部には小池氏容認ムードも漂う。統一候補擁立で一致した立憲民主、共産など野党の動きも注目だ。知事選から一年後に控える都議選もにらみ、各勢力の思惑は交錯している。

 「今は明確にはお答えしません」

 昨年十二月二十三日、小池氏は本紙のインタビューで、再選出馬についてこう語った。知事周辺は「ぎりぎりまで表明しないのでは」とみるが、連日のように各種行事や会合を行脚し、年末には「知事選公約の土台」(都幹部)ともいわれる都政の長期戦略ビジョンを発表。公明党も「うちは小池知事」(都議)と再選支持が既定路線になっており、準備は着々の様相だ。

 最大の焦点は、自民党の動き。同じ二十三日の都議会自民党のパーティーで、党都連幹事長の高島直樹都議は「私たちと同じ目線で頑張る知事候補を擁立し、必ず都政を奪還したい」と決意表明した。都連は二〇一七年の都議選で小池氏率いる都民ファーストの会に惨敗しており、雪辱を期す方針に変わりはない。

 ただ都連は昨年六月に選考委員会を設置したものの、八月以降は開かれず、事実上停滞。「これといった人がいない」(都連幹部)のが実情だ。丸川珠代参院議員ら現職国会議員の名前も取りざたされたが、本人は固辞したとされる。

 そんな中、党本部の二階俊博幹事長は「出すなら勝てるのを」「代えなきゃいけない積極的な理由は見つからない」などと容認論を公言し、都議からは「最後は、はしごを外されるのか」と不安が漏れる。

 小池氏側にとっても、知事選後の二一年夏の都議選を見据えた場合、自民党都連との全面的な対立は都政運営の不安材料になりかねない。「都議会で自民党が勢力を盛り返したら、議会対応が苦しくなるだろう」と都幹部。現段階で「手打ち」は考えにくいが、両者の距離感が、知事選に向けて変化するかどうか注目する。

 立民と国民、共産、社民の野党各党は先月十日、統一候補擁立で一致した。小池氏は一七年衆院選で「希望の党」を結成して旧民進党分裂のきっかけをつくっただけに、当時の「排除の論理」に不信感は根強く、小池氏の政治姿勢も論点となりそうだ。 (岡本太、石原真樹、井上峻輔)

 

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