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【政治】

桜名簿扱い、政府「違法」 管理簿不記載 首相同意なく廃棄

 安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を巡り、菅義偉(すがよしひで)官房長官は十日の記者会見で、二〇一三〜一七年度の招待客名簿を行政文書の管理簿に記載していなかったことは「公文書管理法の関連規定、内閣府の文書管理規則に違反する対応だった」と述べた。名簿を廃棄する前に首相と協議して同意を得る同法の手続きを踏んでいなかったことも明らかにし、これも違法だとの認識を示した。桜を見る会を巡る問題は、政府が公文書管理の違法性を認めざるを得ない異例の事態になった。 (後藤孝好)

 菅氏は、第二次安倍政権発足後の五年間にわたって名簿を管理簿に記載していなかった理由に関し「担当者に確認しているが、問題に対しての意識が少なかったのではないか」と指摘。自身の監督責任については「二度と起こさないようしっかりと注意を行っている」と述べるにとどめた。

 公開が義務付けられている管理簿への未記載に関し、桜を見る会の招待客名簿のほかにも「内閣府や各省庁が行う内部監査でそのような事例が把握されている」とずさんな文書管理の横行に言及。「詳細は内閣府にお尋ねいただきたい」と語り、未記載の件数などは明かさなかった。

 公文書管理法は、国が行政文書を適切に取り扱うため、ファイルの分類や名称、保存期間を管理簿に記載するよう義務付けている。廃棄には首相の事前同意を得るよう求めている。一三〜一七年度の招待客名簿を巡っては、内閣府の文書管理規則に反し、廃棄の記録を残していなかったことも明らかになっている。

 立憲民主党の安住淳国対委員長は記者団に「行政府の立法府に対する挑戦であり、国民の財産を毀損(きそん)する許しがたい行為。場合によっては犯罪に近い」と批判。二十日召集の通常国会で追及する考えを表明した。

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