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【政治】

通常国会きょう召集 焦点の「桜を見る会」名簿問題は

 第二百一通常国会が二十日に召集される。カジノを含む統合型リゾート(IR)事業に絡む汚職事件や、首相主催の「桜を見る会」を巡るずさんな公文書管理の問題などが焦点。政治への信頼が問われる中、野党は昨年十月に相次ぎ辞任した元閣僚二人らの公選法違反疑惑も含めて安倍政権を追及する。与党は経済対策を盛り込んだ二〇一九年度補正予算案、二〇年度予算案の早期成立を狙う。与野党攻防は冒頭から激化必至だ。

 安倍晋三首相の施政方針演説など政府四演説は二十日に実施。衆参両院での各党の代表質問は二十二〜二十四日を予定する。補正予算案を審議する衆院予算委員会は二十七日にも始まる見通しで、首相と野党の論戦が本格化する。

 会期は六月十七日までの百五十日間。翌十八日の東京都知事選告示や七月二十四日開幕の東京五輪を控えており、会期延長は困難だ。政府は提出法案を通常国会では過去最少の五十二本に絞った。首相は憲法改正論議の進展を期待。全世代型社会保障制度の実現にも意欲的だ。

   ◇

 安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を巡り、菅義偉(すがよしひで)官房長官が関連名簿の取り扱いについて「公文書管理法に違反する対応だった」と違法性を認めました。政府が自ら違法性を認めるのは異例です。「桜」名簿の何が問題になっているのでしょうか。 (中根政人)

 Q 名簿には「招待客名簿」と「推薦者名簿」があるんですね。

 A そうです。桜を見る会の招待客を決めるため、内閣府や内閣官房を含む各府省庁は「推薦者名簿」を作り、内閣府に提出します。内閣府が推薦者名簿を取りまとめ、招待状を発送するために必要な「招待客名簿」を作成します。

 Q 推薦者名簿ではどんな問題があったの。

 A 首相や与党政治家の「政治推薦」も扱う内閣官房内閣総務官室は、推薦者名簿を一年未満で廃棄していました。他省庁の大半は保存期間が「五年」や「十年」なのと比べると、極めて不自然な対応です。

 Q 国会でも名簿の取り扱いが問題になったね。

 A 政府は昨年十一月二十二日に開かれた参院予算委員会の理事懇談会に、各府省庁が保管していた約四千人分の推薦者名簿を提出しました。ところが今月、内閣府が名簿の一部で、推薦した部局を隠す加工をしていたことが本紙の情報公開請求で分かったのです。野党は「改ざんだ」と批判しています。

 Q 招待客名簿でも不適切な対応があったの?

 A 二〇一三〜一七年の招待客名簿は、保存や廃棄の方法が公文書管理法に違反していました。当時は名簿の保存期間が一年だったので、行政文書の管理簿に記載し、廃棄に関しても首相の事前同意が必要でしたが、いずれもしていませんでした。

 Q 一八年以降は適法になったんですか。

 A 一八、一九年分の招待客名簿は保存期間が一年未満に短縮され、即廃棄してもいいことになりました。こうした取り扱い自体は違法ではありませんが、公文書は国民共有の知的資源だという認識が不十分と言わざるを得ません。

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