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【政治】

適用の「マクロ経済スライド」 減る現役世代制度維持へ抑制

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 二〇二〇年度の公的年金額は引き上げられますが、給付の伸びを抑制する「マクロ経済スライド」も実施されました。どういう仕組みでしょうか。

 Q 「マクロ経済スライド」とは?

 A 少子高齢化で年金財源の保険料を支払う現役世代が減り、年金を受け取る高齢者が増える中で、将来にわたって制度を維持するため、年金額を自動的に抑制する制度です。〇四年の年金制度改革で導入が決まりました。

 Q 具体的にはどう減らすの?

 A 年金額は物価と賃金の変動に基づき、毎年四月に改定されます。マクロ経済スライドは物価と賃金がともに上がった場合のみ発動され、伸び率の低い方を基準に計算します。今回は、物価の伸び率が0・5%で賃金上昇率が0・3%だったため、賃金変動を基に算定しました。抑制率は現役世代の減少や平均余命の伸びから算出し、今回は0・1%となりました。賃金上昇率から抑制率を引いたのが、今回の年金の伸び率0・2%です。

 Q マクロ経済スライドは毎年、行われているの?

 A 物価や賃金が伸びないデフレ時には適用されません。これまで実施したのは一五、一九年度。今回が三回目です。有識者の中には、実施回数が少ないことから、将来の年金財政の悪化を懸念する意見もあります。

 Q 金額が増えるのに、給付が抑制されるということが分かりにくい。

 A 額面が増えていても、物価の上昇幅に増額分が追いつかず、お金としての実質的な価値が目減りするということです。

 

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