東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

「歴史問題裁判単純化招く」 「帝国の慰安婦」著者朴氏来日

写真

 著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦らの名誉を傷つけたとしてソウル高裁で有罪判決を受けた朴裕河(パクユハ)・世宗(セジョン)大教授が二十五日、東京都新宿区の早稲田大で講演した=写真。裁判で歴史問題を判断する「歴史の司法化」が問題の単純化を招いたとして「構造を見ることを難しくしている」と指摘した。

 朴氏は慰安婦問題について一九九〇年代から日本の法律家の働き掛けにより国連で「性奴隷」と位置付けられ、元慰安婦への賠償を求めた韓国の憲法裁判所の判断にも影響していった経緯を説明。歴史問題に関する裁判では「学者の意見が法廷で戦われることになる」と指摘。主張の目的が「裁判で勝つこと」になり「狭い領域でしか考えさせず、一様にしてしまう」と語った。

 裁判では韓国検察から懲役三年を求刑された。朴氏は「検察は本や論文をもって『(事実に)反している』と言った。求刑を支えたのは知識人」と説明。「研究や運動は必要だが、誰のため、何のためか考える必要がある」と強調した。 (大杉はるか)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報