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【政治】

河井案里氏へ「破格」選挙支援 自民党内で不満相次ぐ

 自民党の河井案里参院議員が初当選した昨年七月の参院選前に、案里氏と夫の克行前法相がそれぞれ支部長を務める党支部に計一億五千万円が党本部から入金されたことを巡り、二十八日の党総務会で、「破格」の待遇について執行部に説明を求める声や不満の訴えが相次いだ。 (井上峻輔、清水俊介)

 鈴木俊一総務会長は終了後の記者会見で、三人の出席者から「執行部の説明がいるのでは」「公平性が必要だ」などの意見が出たことを明らかにした。ある出席者は「総裁や官房長官に近いというだけで金が多く出るのはおかしい」と批判した。

 自民党は昨年の参院選で、それまで旧民主党系と議席を分け合っていた広島選挙区(改選数二)で、六選を目指した現職の溝手顕正・元防災担当相に加え、党本部主導で新人の案里氏を擁立。案里氏が当選し、溝手氏は落選した。党本部から溝手氏側への支援は千五百万円だったとされる。

 案里氏陣営には首相の秘書も入っていた。首相は二十七日の衆院予算委で「知名度もなく弱いということもあり、私の指示で応援に入った」と認めている。

 案里氏は一億五千万円の入金を認めた上で「政治資金収支報告書でしっかり報告することにしている。違法性はない」としている。

 下村博文党選対委員長は二十七日のBS−TBS番組で「一億五千万円は破格に多い。案里氏を当選させるため相当のてこ入れをしたということだ」と分析。党内では「首相の(溝手氏に対する)個人的な恨みだ。とんでもない話で、正当化できない」(中堅)と、首相側の対応を疑問視する声も出ている。

 溝手氏は、第一次安倍政権で防災担当相だった二〇〇七年七月、参院選で自民党が敗北した後に首相が続投に意欲を示したのに対し「本人が言うのは勝手だ。決まったわけではない」と否定的な発言をした。その後、首相は退陣に追い込まれた。参院幹事長だった一二年二月にも、党総裁復帰前の安倍氏を「過去の人」と表現し、対立した経緯がある。

 

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