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【政治】

世界の軍事費4%増 過去10年で最大の伸び

 【ロンドン=共同】英国の有力シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)は十四日、世界の軍事情勢を分析した年次報告書「ミリタリー・バランス」の二〇二〇年版を発表した。一九年の世界の軍事費は前年比約4%増の一兆七千三百億ドル(約百九十兆円)となった。過去十年で最高の伸び率としている。米国と中国が全体を押し上げた。

 中国を含むアジア全体では、地域経済の急成長を背景に、軍事費が過去十年で一・五倍に膨らんだ。

 自国第一を掲げるトランプ米大統領の下、軍事費を増やし続けてきた米国と、軍事力の近代化を図る中国の軍事費はいずれも6・6%増。首位の米国は六千八百四十六億ドルで二位中国の四倍に近く、八位日本の十四倍の規模。IISSは、中国軍の近代化に対する懸念が米国などの「装備調達の決定を大きく左右している」と指摘した。

 ロシアの脅威増大を警戒する欧州の軍事費は4・2%増となり、金融危機が直撃した〇八年の水準に戻ったという。

 各国が軍事技術の開発を競う中、昨年は冷戦終結を後押しした米ロ間の中距離核戦力(INF)廃棄条約が失効。両国間に残る唯一の核軍縮条約、新戦略兵器削減条約(新START)も来年期限が切れるが、延長協議は難航している。

 報告書は「第二次大戦後を特徴付けたルールに基づく国際秩序」が危機に直面していると警告した。

 

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