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【政治】

<新型コロナ>クルーズ船 無症状・軽症患者 CTで肺に異常確認 自衛隊中央病院

 新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から感染者を受け入れた自衛隊中央病院(東京都世田谷区)は、患者百四人の症状をまとめ、ホームページ(HP)で公開を始めた。発熱やせきといった症状がない患者でも、コンピューター断層撮影(CT)検査では肺に異常が認められる事例があり、CT検査が感染の早期発見に有効である可能性を示している。 (山口哲人)

 同病院に搬送された陽性患者ら百十二人全員にCT検査を実施。このうち了解が得られた百四人の症例を集計した。CT検査で異常が認められたのは67%(七十人程度)。無症状や軽症の人は八十四人で、うち約半数の四十人程度にCT画像で肺に異常な白い影が写り、肺炎の兆候が見られたとしている。

 四十人程度のうち、三十人程度は症状が変わらず、十人程度は悪化。発症後七〜十日目に悪化することが多かった。現在は全員が陰性となって退院し、治療に当たった医師や看護師らへの感染もなかったという。

 新型コロナウイルス感染症の特徴については、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が「鼻汁はあまり出ず、90%の人は発熱し、70%は空ぜきを伴う」と説明している。同病院はHPで「症状がある人に限った話と捉えるべきだ」と指摘。「無症状や軽微な症状のみの感染者が多数いると考えざるを得ない」と警鐘を鳴らしている。

 感染の有無を調べるPCR検査については「感度はそれほど高くないと考えられ、感覚的には70%程度の感度と思われた」との見解を示している。

 同病院は、国内で最多規模の感染者を受け入れており、河野太郎防衛相は「これだけの症例をCTを使って研究したのは世界的にも珍しい」と評価。得られた知見を論文にまとめ、国際的に著名な医学誌への掲載を予定している。HPでは公開資料を「医療従事者閲覧限定」としているが、誰でも閲覧できる。

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