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【埼玉】

届け。北海道支援の輪 中学農業体験が縁、入間・村野さんら募金 

募金箱を抱えて支援を呼び掛ける村野さんとボランティア委員会のメンバー=入間市で

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 北海道南西部の地震で大きな被害を受けた厚真(あつま)町の野菜農家で昨夏、農作業を体験した入間市立野田中学校3年の村野こころさん(15)と、同校ボランティア委員会のメンバーら25人が12日朝、校内で、登校した生徒や教員らに被災者支援募金への協力を呼び掛けた。(加藤木信夫)

 「多くのことを学ばせてもらった北海道の皆さんの力になりたい」

 こう話した村野さんは昨年八月、中学生が北海道の農家に宿泊して農作業を体験する市の「ファームステイ」事業に参加。厚真町の野菜農家工藤元子さん宅に二泊し、小麦の刈り取りやジャガイモの掘り起こしに汗を流した。

 「私を家族の一員として迎えてくれた。うれしくて、うれしくて」。工藤さん一家との交流は続き、今年の夏休みも、泊まりがけで遊びに訪れたばかりだったという。

 地震発生当日の六日、工藤さんから無料通信アプリ「LINE(ライン)」で届いた写真を見て言葉をなくした。「家の中の物が全部倒れていて…。胸が痛くなった」。ニュース映像には、自分が知っている場所も映り、衝撃だった。

 翌日、正高喜吉(まさたかきよし)校長に「学校として支援活動をやらせてください」と直談判。了解を得て、ボランティア委員会と計画を練り、募金活動を実現させた。

 市内全中学のファームステイ参加者にも「被災者のために何かしよう」と呼び掛けたという村野さん。「たくさんの人を巻き込み、支援の輪を広げていきたい」と力を込めた。

 市によると、工藤さん宅に大きな被害はなかったが、小学生の息子が自宅にいることに不安を訴えているため、近くの避難所に身を寄せている。工藤さんは「入間の子どもたちの気持ちがとてもうれしい。彼らと会えた縁に感謝している」と話しているという。

 

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