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【埼玉】

新印象派画家の作品を2億9000万円で購入 県立近代美術館 ポール・シニャック作

ポール・シニャックの「アニエールの河岸」(県提供)

写真

 所蔵作品の画風につながる新印象派の絵画を県立近代美術館(さいたま市浦和区)に展示しようと、県は、フランスの画家ポール・シニャック(1863〜1935年)の油彩画「アニエールの河岸(かがん)」を2億9000万円で購入することを決めた。20日開会の県議会9月定例会に、財産取得に関する議案を提出する。(井上峻輔)

 県によると、シニャックは新印象派を代表する画家。「アニエールの河岸」は青年期の一八八五年の作品で、パリ近郊の町・アニエールを流れるセーヌ川沿いの様子を描いている。大きさは六〇・二センチ×九二・二センチ。シニャックの血族に代々受け継がれた作品で、県は東京都内の画商から購入する。

 県立近代美術館は、新印象派の特徴的技法「点描」を日本に初めて紹介した越谷市出身の洋画家斎藤豊作(一八八〇〜一九五一年)の作品を数多く所蔵。モネら印象派の作品も所蔵しているが、斎藤の画風につながる新印象派の作品はなかった。県の担当者は「斎藤豊作が近代絵画の歴史の中でどう位置付けられるかが分かるようになる」と購入の意義を語る。議決されれば、来年一月から公開する予定だ。

 県が議決を必要とする七千万円以上の絵画を購入するのは、一九九七年にシャガールの「二つの花束」を二億八千八百万円で買って以来となる。過去に購入した最も高い絵画はピカソの「静物」で、四億二千二百三十万円だった。

 

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