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【埼玉】

高規格救急車「奥富喜平号」 狭山の会社経営男性が贈る

寄贈した高規格救急車の隣で「私に続いてくれる人がいれば」と話す奥富さん=いずれも狭山市で

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 急病者や災害被災者の命を救う一助になれば−。狭山市の資源リサイクル会社経営奥富喜平さん(80)が、埼玉西部消防組合(本部・所沢市)に高規格救急車一台と関連資機材一式を寄贈した。組合によると、県内では珍しいという個人での寄贈。本紙記事がきっかけだったという奥富さんは「同じ思いの人が続いてくれれば」と善意の輪の広がりを願っている。 (加藤木信夫)

 奥富さんは会社経営の傍ら、一九六八〜二〇一六年、狭山市防火安全協会で会長などを歴任。「半世紀にわたってお世話になった消防の皆さんに何か恩返しできないか」と思案していた昨年十二月、本紙朝刊特報面の記事が目に留まった。

 記事は「福岡市3台に1台 救急車の寄贈なぜ多い?」との見出しで、福岡市内を走る救急車のうち三分の一を寄贈分が占め、近年は個人からの寄贈が目立つという内容。救急車に寄贈者の名前などを入れる取り組みが好評なことも伝えている。

 「個人で救急車を寄贈できることや、名前を付けられることに興味を持った」と奥富さん。自身や妻が救急車を利用した経験もあり、「この形で消防に貢献しようと考えた」。

 二十五日に同組合狭山消防署(狭山市)で寄贈式があり、奥富さんの希望で車両が同消防署に即日配備された。寄贈総額は約三千万円。救急車は「奥富喜平号」と命名され、車体の脇と後部に名前が記された。

寄贈された高規格救急車の内部。高度救命処置用の資機材を備えている

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 奥富さんは「福岡と同じように、埼玉でも私の事例をきっかけに寄贈に手を挙げる方が現れることを願っている」と話した。

<高規格救急車> 救急救命士による高度な救命処置に必要な資機材を積載し、処置に必要な車内スペースを確保した救急車。心臓除細動器や振動緩衝装置付きストレッチャーなどを備える。

 

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