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【埼玉】

秋の褒章 県関係は24人と2団体

「入所者に『ありがとう』と言われるのが何よりの励み」と語る「けやきの会」の山崎代表=ふじみ野市で

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 二〇一八年秋の褒章が発表され、県関係(県外在住も含む)では、社会奉仕に従事した緑綬、農業や商業、工業などの業務に精励した黄綬、公共の事務に尽力するなどした藍綬に合わせて二十四人、二団体が選ばれた。このうち、ふじみ野市のボランティア団体のメンバーと皆野町の消防団長に喜びの声を聞いた。

◆緑綬褒章 ふじみ野「けやきの会」 高齢者に安らぎ

 「会員の皆さんやアドバイスをいただいている市社会福祉協議会のおかげだと感謝しています」。山崎寿子代表(71)が思いを語った。団体は一九七八年の発足から四十年にわたり、介護が必要な高齢者への支援ボランティアを続けてきた。

 歌にゲーム、話し相手や外出支援など、介護保険制度の開始前から、病院や施設の高齢者に安らぎと楽しみを提供してきた。歳月とともに会員の平均年齢も七十代半ばになったが「活動用のエプロンをつけると皆、気合が入り元気になる。活動が生きがい」と笑う。

 九五年に入会した山崎さんは、自身も義父母の在宅介護をしながら活動を続け、二〇〇三年から代表を務める。

 「活動が終わって帰る時、入所者のお年寄りが『ありがとう。また来てね』と手を差し伸べてくれるんです。それが励みになっています。これからも細く長く続けていきたいですね」 (中里宏)

受章を喜ぶ豊田さん=秩父市で

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◆藍綬褒章 皆野町消防団長・豊田哲也さん(59) 水袋背負い消火も

 四月に消防団長に就任したばかり。「まだ自分は五十代で、受章の知らせにはびっくりした。私が頂くのは、おこがましいですね」と謙遜する。

 入団は二十五歳の時。勤務していた百貨店の「社命」を受けて、分団に加わることになった。「なぜ自分が?」と疑念もあったが、社の方針は「地域貢献」。当然の成り行きだったと振り返る。

 三十年ほど前、人けのない山で火事が起きた。原因は、蒸気機関車を撮影しようとした鉄道マニアの残り火とみられた。近くに水源はない。重い水袋を背負って木々をかき分ける日が続いた。

 現在はトップとして、団の再編や消防車両の更新などに手腕を発揮している。「たばこのぽい捨てが少なくなり、火災の件数は減った」と時代の変化を実感。ただ「町民の生命や財産を守るという役割に変わりはないですね」 (出来田敬司)

 

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