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【埼玉】

BONSAIの魅力さらに深く 大宮盆栽美術館が新企画

ボランティアガイド(左手前)の説明を受ける外国人客=2015年4月

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 さいたま市北区の「大宮盆栽美術館」は、外国人に盆栽により親しんでもらおうと、知識や技術を学べる講座や無料の英語ガイドを始めた。国内では愛好家が減少する一方、海外では「BONSAI」人気が高まっており、関係者は「日本人が盆栽の魅力を再確認するきっかけにもなれば」と話している。

 同美術館主催の学習プログラム「さいたま国際盆栽アカデミー」では、十一月から在住外国人向けコースを新設。職人による実演や解説のほか、盆栽制作などを受講できる。講義は日本語だが、希望者には英語通訳がつく。来年度からは英語での講座も予定している。

 講師を務める米国人盆栽師アダム・ジョーンズさん(35)も、盆栽に魅せられた一人。市内の盆栽園で五年修行し独立した。「訪日外国人が盆栽文化に接する窓口になりたい」との思いで、来年には茨城県阿見町で盆栽園を開く予定だ。「盆栽は難しくないと知ってほしい」と抱負を語る。

 同美術館を訪れる外国人は年々増加。昨年度は、さいたま市で「世界盆栽大会」が開催された影響もあり、過去最高を記録した。同美術館は十月から毎週月曜日、ボランティアによる無料の英語ガイドを始めた。

 音声ガイドでは対応できない週替わり展示の説明など、来館者の要望に応じて盆栽の基本的な見方や日本独特の自然観を伝えている。現在二十二人の英語ガイドがおり、今後は多言語対応も目指す。

 関東大震災を機に東京の業者が移住して「大宮盆栽村」をつくり、盆栽が盛んになったさいたま市。だが最盛期に約三十あった盆栽園も六園まで減り、後継者問題や愛好家の減少に直面している。

 同美術館主事の五味貴成さんは「海外での人気に注目が集まることで、国内の若い世代など、今まで盆栽を意識しなかった人にも魅力に気付いてほしい」と期待している。

ことし5月に開かれた盆栽教室=いずれもさいたま市で

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