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【埼玉】

厳しい訓練と柔軟対応 県警察学校 本紙記者がインターンシップ体験

大学生たちと金属製の盾を持って走る記者(左から3人目)=さいたま市の県警察学校で

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 県警が、県警察学校(さいたま市北区)での生活を一泊二日で体験できる大学生対象のインターンシップ(就業体験)を始めて三年目を迎えた。全国的にも珍しい取り組みで、学生は県内外から幅広く集まる。十月二十五、二十六両日に実施された今回、県警担当の記者(25)も学生二十五人と共に参加し、厳しさを実感。一方、髪の長さや会員制交流サイト(SNS)の利用に関する規則の緩和を知り、人材確保へ模索する姿勢も感じられた。 (森雅貴)

 「教官って怖いんですか」「休みはあるんですか」

 教官とのフリートークで、学生が次々と質問を繰り出した。あまりに率直な問いに記者がやや面食らう場面もあったが、教官は柔和な対応だった。指導については「犯人の攻撃で傷つかないよう、逮捕技術などを身につけてもらうために厳しくあたる」と説明。休日に関しては「土日は休み。申請すれば県外にも出られるよ」などと気さくに答える姿が印象的だった。

 髪の長さやSNSの利用に話題が及ぶと、学生たちはさらに真剣な表情に。

 髪の長さは、以前は襟にかからない程度の短さでないとだめだったというが、今は「武道で邪魔にならない程度の肩までの長さなら大丈夫だよ」と教官。

 SNSについては「一定程度、研修を受けた後なら使えるようになった」との答え。東北学院大の大宮有貴さん(22)は「警察は規則が厳しいと思っていたから、少しうれしい」と笑みをこぼした。

 SNSもOKとは記者も意外に感じたが、松本和久初任教養部長に聞くと、実は「十月に規則を変えたばかり」とのこと。若者に選んでもらえる魅力ある職場にするため、思い切って見直したと明かした。

 この一カ月、家族と無料通信アプリLINE(ライン)で連絡を取ったり、髪の毛を伸ばしたりする在校生のうれしそうな姿が見られ、評判は上々だという。

 警察学校内は広く、授業の合間は走って移動することも。ただ、来訪者には止まってあいさつするなど礼儀作法も厳しくたたき込まれる。覚えることが多く、在校生は授業後も自主的に勉強や運動に取り組んでいた。

 記者も部隊活動の訓練で、七キロの金属製の盾を持って走り、頭上で構え続けることを体験。「盾の重さは治安の重さだ」と教官から大きな声が飛んだが、すぐに腕が上がらなくなった。体力的にもきつい。

 県警によると、採用試験への応募者は年々減少傾向にある。県民の生活を守るためには、厳しい訓練は欠かせない。若者に敬遠されないよう、規則などは柔軟に対応していかなければならないのかもしれない。

 

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