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【埼玉】

特殊詐欺被害10月だけで2億円超 県警が年末に向け警戒強化

タクシーの運転手に「受け子」の特徴などを説明する浦和署員=JR浦和駅前で

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 県内でニセ電話詐欺などの特殊詐欺被害が後を絶たない。県警がまとめた速報値では、十月中の被害認知件数は百六十件(前年比三十五件増)、被害総額は約二億二千六百万円(同約四千万円増)で、ともに月間では今年最多。一千万円以上をだまし取られる高額被害も七件あった。年末にかけて被害が増える傾向があることから、県警は今月から警戒を強めている。(森雅貴)

 県警特殊詐欺総合対策本部によると、今年一〜十月の被害認知件数は計千百十七件で、前年比百十九件増加。家族や警察官、金融機関職員らを名乗るうその電話の後、自宅などを訪れてキャッシュカードをだまし取る「手交型」が半数を占めた。被害総額は約十三億円で前年より約一億四千万円減ったが、だまし取られたカードから計約五億円が引き出されていて、実質的には約十八億円に上る。

 被害者は、特殊詐欺の手口を報道などを通して知ってはいたものの、いざ電話がかかってくるとだまされてしまい、後になって「まさか自分が被害に遭うとは」と感じているケースが多いという。

 同本部は「警察官らが直接、金やカードを受け取りに行くことはない」と注意を呼び掛けている。

◆電話・「受け子」に注意を 火・水・木曜に多発

 県警は今月から、被害が多発する火、水、木曜を中心に週三日以上を警戒日に指定。急増する手交型の被害を防ぐため、被害者から直接、金やカードなどを受け取る「受け子」が利用する場合が多い駅や現金自動預払機(ATM)の前などに警察官を一日最大四百五十人配置している。

 JR浦和駅前では十五日、浦和署員が利用客らに詐欺の手口を伝え、啓発チラシを配布。「番号非通知の電話には出ないように」などと呼び掛けた。

 県内の受け子の多くがタクシーを利用しているとして、タクシー運転手にも注意喚起。受け子の特徴として「乗車してから携帯電話で行き先を指示されている」「スーツを着慣れていない感じ」などと説明した。

 県警はこれまで、主に制服警察官を警戒に当てていたが、今年は私服警察官約五十人も被害が多い地域の駅などに配置。受け子の摘発で、被害の防止を図る。

 

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