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【埼玉】

「地下神殿」大人気 3カ月で2万2000人来場、周辺観光も

「地下神殿」と称される調圧水槽。見学事業を民間委託した8月からの3カ月で見学者数が2万2000人を超えた=春日部市の首都圏外郭放水路で

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 春日部市の地下五十メートルにある巨大な治水施設「首都圏外郭放水路」の見学者数が、見学事業を民間委託した八月からの三カ月間で、昨年度の年間見学者数を上回る二万二千人に達した。「地下神殿」と称される「調圧水槽」などスケールの大きな設備を観光資源として本格活用する取り組みが、一定の成果を上げた形だ。 (井上峻輔)

 同放水路は総延長六・三キロの世界最大規模の地下河川。周辺の中川などの増水した水を取り込み、江戸川に排水して浸水被害を防ぐ。排水前に水をためる「調圧水槽」は、広大な地下空間に高さ十八メートルのコンクリート柱が五十九本も立ち並ぶ。

 施設を管理する国土交通省江戸川河川事務所は以前から、見学会を開いていたが、公共インフラを観光に生かす「インフラツーリズム」が注目される中、本格的な観光資源化を検討。八月に見学会の運営を旅行会社に委託する社会実験を始めた。

 それまで見学会は平日と月二回の土曜だけだったが、点検日を除いて毎日開くようになった。一日の見学会の回数も三回から七回に増加。有料化した一方、新たに深さ七十メートルの巨大竪穴を見学コースに加えるなどして魅力を高めた。

 その結果、八〜十月の見学者数は前年同期比三・八六倍の計二万二千百六十二人に上った。英語と中国語に対応した解説アプリの導入で、外国人の来場者数も倍増。周辺観光と併せた見学ツアーも数多く企画され、地域振興にもつながっているという。

 現在の見学会は十二月二十六日でいったん終了し、内容を新たにして来年三月に再開する予定。江戸川河川事務所の担当者は「見学者数のデータやアンケート結果を参考に、より魅力ある見学プランにしたい」と話している。

 

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