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【埼玉】

繊細華麗 煎茶道具150点 狭山茶主産地・入間で特別展

来場者でにぎわう特別展「煎茶道具コレクション」=いずれも入間市博物館で

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 江戸時代の名工らが制作した茶道具を紹介する特別展「煎茶道具コレクション」が、狭山茶の主産地・入間市の市博物館(同市二本木)で開かれている。所蔵コレクションの中から逸品をセレクト。繊細華麗な名品とたたえられた彦根藩(滋賀県)の湖東焼(ことうやき)や、京都の陶工青木木米(もくべい)の珠玉作など見応えのある百五十点が並ぶ。九日まで。

 入間の狭山茶生産農家と江戸の茶商が正式な取引を始めた一八一九年から、来年で二百年。記念すべき年を前に、茶道具から煎茶の奥深さや楽しみ方を振り返ろうと企画された。

 湖東焼の制作は、江戸幕府の大老井伊直弼が彦根藩主だった一八四二年に始まった。今回、出展された「赤絵山水図急須」は、白磁胎に赤絵具で山水を描き、金泥を塗った。井伊が六〇年の桜田門外の変で倒れた二年後に閉窯となり、わずか二十年の歴史に幕を閉じたという。

 青木木米(一七六七〜一八三三年)は儒学などを学んだ文人陶工として活躍。特別展には湯沸かし機能を備えた青磁の急須など十数点が出展された。急須の上部に取っ手を付け、湯を沸かす火の熱さを避ける工夫がされている。

 開館時間は午前九時〜午後五時。観覧料は一般二百円、大学生以下無料。月曜休館。問い合わせは入間市博物館=電04(2934)7711=へ。 (加藤木信夫)

一流の名工と絵付け師の力が結集された湖東焼「赤絵山水図急須」

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大切な茶道具を包んで保護する巾着状の仕覆(しふく)

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