東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 埼玉 > 記事一覧 > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【埼玉】

難病の璃空くん、心移植へ 寄付額1億6722万円に

米国で心臓移植手術を受けることになった長岡璃空くん(りくくんを救う会提供)

写真

 難病の特発性拡張型心筋症を患う長岡璃空(りく)くん(3つ)=さいたま市=を支援する「りくくんを救う会」は十七日、米国での心臓移植費用として集めていた寄付額が目標の一億六千五百万円に達し、璃空くんが十八日に渡米すると発表した。 (井上峻輔)

 特発性拡張型心筋症は、心臓が肥大して血液を正常に送り出せなくなる病気。璃空くんは心臓内部の壁がはがれる「心室中隔解離」も併発している珍しいケースで、治療法は心臓移植しかないという。国内では子どもの臓器提供が少なく、米国での手術を希望していた。

 多額の手術費や渡航費は、個人で用意するのは難しいため、璃空くんの両親の友人らでつくる「救う会」が昨年十月に募金活動を開始。駅前や各地のイベント会場で寄付を募り、ホームページや会員制交流サイト(SNS)でも情報発信をしてきた。

 父親の慧(さとし)さん(31)の知人で、昨季まで大宮アルディージャに所属した加藤順大(のぶひろ)選手の呼び掛けで、全国のサッカー選手にも支援の輪が広がり、Jリーグや地域リーグの試合会場でも募金が行われた。目標としていた昨年中の渡米こそかなわなかったが、十七日までに目標額を上回る約一億六千七百二十二万円が集まったという。

 両親はこの日、県庁で会見。慧さんは「三カ月という短期間で目標金額を達成できたのは、募金に応じてくれた皆さんのおかげです。元気になった璃空を楽しみにしてください」と感謝した。母親の志織さん(26)は「璃空が倒れてから先が見えない状態が続いていたので、璃空の未来が見られることに、とても感謝しています」と涙ながらに語った。

 現在の璃空くんは仮面ライダーの人形で遊ぶなど元気そうに過ごしているというが、主治医によると「心臓は予断を許さない状態」。渡米後はアーカンソー州の病院に入院し、適合する心臓の提供を待つ。一般的に手術までは二カ月から半年ほどかかるという。

会見で感謝の思いを語る璃空くんの父・慧さん(左)と母・志織さん=県庁で

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報