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【埼玉】

3.11避難者 課題多く さいたま 支援状況伝えるフォーラム開催

避難者に寄り添う支援活動を紹介する鈴木さん=さいたま市で

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 三月十一日で東日本大震災から八年となるのを前に、県内の避難者への支援状況を伝える「3・11東日本大震災を風化させない フォーラム」が十三日、さいたま市の市民会館うらわであった。避難者の相談に乗っている復興支援員や県内の八団体が活動状況を説明し、市民ら約百三十人が聞き入った。

 県によると、岩手、宮城、福島の被災三県から埼玉県内に避難して生活している人は一日現在、三千四百七十五人。今も生活環境などで、さまざまな困難を抱えて県内で暮らし続けている人がいることを伝えようと、県労働者福祉協議会が主催した。

 協議会は、昨年七月から今年三月までの期間限定で、福島県浪江町出身の復興支援コーディネーターら三人が避難者を戸別訪問していることを紹介。支援の一つとして「実家に墓参りに行きたい」などと一時帰宅を希望する人を無料で車で送り迎えもしている。

 スタッフの鈴木仁さん(67)は「心ない中傷などを心配し、避難者だと周囲に言えないまま、孤立している人もいる。三月以降も支援が続けられるように検討したい」と述べた。

 また、福島県白河市からさいたま市に避難している復興支援員の冨永まゆみさん(50)は、現在も夜も眠れず睡眠導入剤を服用している人や、家族を亡くして将来に不安を感じている高齢者がいるなど「課題は多岐にわたる」と訴えた。

 冨永さんは「誰かとつながろうとする避難者の思いを埼玉県民の皆さまに受け止めてほしい。今だから話せ、話すことで救われる人がいる」と理解を求めた。 (浅野有紀)

 

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