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【埼玉】

<国吉好弘の埼たまNOW>目指すは東京五輪 「狭き門」選ばれるのは誰

 3月第3〜4週は「インターナショナルマッチ・ウイーク」で、世界中で代表チームの試合が行われた。「サムライブルー」こと日本のA代表も南米からコロンビア、ボリビアを招いて親善試合を戦った。

 残念ながら今回のA代表には、浦和レッズと大宮アルディージャからは選出されなかった。ただし、同時期にミャンマーで行われたアジア・サッカー連盟(AFC)のU−23選手権予選に臨んだU−22代表には、レッズから橋岡大樹が参加。3連勝しての決勝大会進出に貢献した。

 決勝大会は、2020年東京五輪に出場するチームを決める予選を兼ねる。今回のU−22代表は1997年1月1日以降に生まれた選手が対象。日本は開催国としてすでに出場権を確保しているが、この選手たちが日本代表として晴れの舞台に臨む候補になる。

 サッカー男子五輪代表は1チーム18人の編成。3人まで年齢制限のないオーバーエージ枠での登録が可能だ。日本代表の監督も兼ねる森保一監督はオーバーエージの行使を明言。そうなれば代表に選ばれるのは15人の「狭き門」となる。

 橋岡は99年生まれの19歳だが、レッズでは昨シーズンからレギュラーの座を確保して天皇杯優勝にも大きな役割を果たした。右サイドのウイングバックとしてサイドを駆け上がる攻撃に迫力がある。本来はレッズユースに所属した高校時代からセンターバックで、ディフェンダーとしての守備力も高い。ミャンマーでの試合では3バックの右で起用され、攻守に安定したプレーを披露した。

 この5月に20歳の誕生日を迎える橋岡はU−20日本代表でも主力で、5月にポーランドで開催されるU−20ワールドカップ(W杯)が当面の大きなチャレンジ。好成績を残せば五輪への道は近くなる。橋岡が「飛び級」でU−22代表に参加したのは、両チームにとって欠かせない戦力であるということだ。

 U−20代表には、レッズユースから橋岡と同期のDF荻原拓也も選ばれている。左足の精度の高いキックを武器にサイドからクロスを供給し、自ら得点も狙う。U−20W杯で活躍すればU−22代表への昇格、五輪出場への展望も開ける。

 県内チーム所属ではないが、U−22代表には埼玉出身がもう2人いる。アルディージャのジュニアから日本サッカー協会(JFA)アカデミーを経て流通経済大へ進んだGKオビ・パウエル・オビンナと、昌平高校を出てサンフレッチェ広島でプロとなったMF松本泰志だ。

 特に松本は今季開幕からボランチとしてスタメンでプレーしており、U−22代表でも出場機会が多く有望。落ち着いたボールキープから的確なパスを繰り出して攻撃を組み立てる。オビの193センチの長身とナイジェリア人の父から受け継いだ身体能力の高さは、他のライバルにはないもの。

 アルディージャから期限付きで移籍、水戸ホーリーホックでプレーする黒川淳史も、豊富な活動量で攻守に素晴らしいプレーを見せる。アルディージャのユースで黒川の2年後輩だった奥抜侃志(かんじ)も、鋭いドリブルを買われてトップチームで出場機会を得ており、可能性を感じさせる。

 五輪出場を狙う選手はここ1年半が勝負。彼らのプレーぶりからその可能性を探ってみるのも興味深い。

 (サッカージャーナリスト)

 

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