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【埼玉】

飯能の「ムーミンバレーパーク」 障害者ら手作りの菓子 売れ行き好調

朝田シェフ(左)から菓子の作り方を教わる事業所利用者たち=さいたま市で

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 飯能市に開業したテーマパーク「ムーミンバレーパーク」の土産物売り場で、さいたま市浦和区の就労支援事業所に通う知的障害者らが手作りした菓子の売れ行きが好調だ。プロのパティシエに教わった本格派で、事業所利用者は毎日思いを込めて焼き上げている。 (浅野有紀)

 菓子を作るのは、障害があるなどして安定した就労が難しい人が雇用契約を結ばずに働ける就労継続支援B型事業所の「アトリエ・モモ」に通う知的障害者ら七人。一月中旬、同市南区の洋菓子店「パティスリー アプラノス」のシェフ朝田晋平さん(55)から直々に作り方を教わった。

 作りやすいようにと、朝田さんがレシピを考案。ホワイトクッキーにムーミンのキャラクターの図柄をプリントする「コミックアートクッキー」(税別千五百円)と、ムーミンの原作に描かれている雪玉のような「スノーボールクッキー」(同千二百円)の二種類を毎日二百個以上焼いている。

 脳性まひで右手が不自由な石渡彩花(いしわたりあやか)さん(24)=同市見沼区=は「(工程を覚えるのに)時間はかかるけど、無理せずゆっくり作っていきたい」と笑顔を見せた。

 ムーミンバレーパークに隣接し、昨年十一月に開業した北欧文化の体験施設「メッツァビレッジ」では、アトリエ・モモの他にも横浜市や千葉県木更津市など全国五カ所の事業所で作る菓子を販売している。春日部市の菓子工房「オークウッド」などのシェフが監修した。

 この企画を提案したのは、障害者の雇用支援に取り組むNPO法人「ディーセントワーク・ラボ」(東京)の船谷博生(ふなやひろお)さん(52)。「障害者が活躍できる仕事を生み出すだけでなく、十分な収入を確保したい」と意気込む。就労継続支援B型事業所での平均年収は十五万円程度だが、多くの売り上げが見込めるテーマパークでの販売は、給料の倍増につながるという。

 アトリエ・モモを運営する横山由紀子さん(52)は、「自分たちで街頭販売するだけでは、利益に限界がある。親に頼らず生活できるよう、支えたい」と話している。

ムーミンバレーパークで販売されている「スノーボールクッキー」

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