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【埼玉】

23年ぶり秘仏公開 熊谷の「聖天さま」創建から840年

本尊が安置されている歓喜院聖天堂の奥殿。2012年に国宝に指定された。壁面などに施された極彩色の彫刻が有名

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 熊谷市で「聖天(しょうでん)さま」として地域住民らに親しまれている「妻沼聖天山歓喜院(めぬましょうでんざんかんぎいん)」(同市妻沼)本尊の秘仏が十六〜二十二日、二十三年ぶりに一般公開される。本尊の「御正躰錫杖頭(みしょうたいしゃくじょうとう)」は国指定重要文化財で、普段は聖天堂奥殿の中に安置され、宗教的な節目の時のみ不定期に公開される。本尊が入った厨子(ずし)の扉が開かれるため、「御開扉(おかいひ)」または「御開帳(おかいちょう)」と呼ばれる。今回は寺の創建から八百四十年の節目という。 (渡部穣)

 熊谷市立江南文化財センターなどによると、寺は平安末期の一一七九年に地元の武将・斎藤別当実盛が建てた。江戸時代に一度は焼失したが、一七三五〜六〇年に地域住民の寄進と信仰で再建されたとされる。

 奥殿、中殿、拝殿が連結した「権現造(ごんげんづくり)」と呼ばれる構造の聖天堂の外壁などに施された極彩色の彫刻が有名。日光東照宮(栃木県)の修復を担った伝説的名工たちによって造られたとされる。二〇〇三年から七年をかけて修復され、一二年には建造物として県内唯一の国宝に指定されている。

 期間中、秘仏は境内の大師堂に移され、午前十時〜午後四時に公開される。縁結びの御利益があるとされる。見学・参拝には、三千円(一般)または一万円(特別)の拝観料(志納金)が必要。地域一帯で稚児行列などさまざまなイベントも予定されている。問い合わせは、歓喜院=電048(588)1644、くまがや市商工会=電048(588)0140=へ。

23年ぶりに公開される歓喜院本尊の「御正躰錫杖頭」。「御開扉」では中央の秘仏の布が取り外される(いずれも熊谷市教育委員会提供)

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