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【埼玉】

特色生かして大学力アップ 埼玉純真短大とものつくり大「異分野交流」

協力して完成させた遊具の「キッズハウス」やイス、机を披露する学生たち=いずれも羽生市で

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 埼玉純真短大(羽生市)と、ものつくり大(行田市)の両大学の学生が協力し、幼児用家具や遊具を備える「模擬保育室おひさまらんど」を同短大内につくった。県北東部の3大学による協定に基づく共同研究プロジェクトの一環。特色を生かし合うことで「付加価値」を生みだし、各大学の力を高める狙いだ。 (中西公一)

 埼玉純真短大は「幼児教育」、ものつくり大は「ものづくりの技能技術」が特色。少子化が進む中、大学の魅力向上を目指す同短大の藤田利久学長が二〇一七年、もの大の赤松明学長に呼び掛け、交流が始まった。一八年十一月には「法律とスポーツ」が特色の平成国際大(加須市)も加え、三大学連携協定を結んだ。

 今回のプロジェクトに参加したのは同短大の二年生(当時)と、もの大の四年生(同)。授業などに使われる模擬保育室は、旧教室を改装した。両大学の学生が家具、遊具などのアイデアや意見を出し合い、もの大の宇野元子さん、魚住涼音さん、片平駿さんが制作を手掛けた。

 三カ月ほどかけて完成したのは机四台のほか、背面にウサギ、クマ、ネコ、キリンをデザインしたイス十六脚、色鉛筆をモチーフにした靴箱、高さ約二・三メートルの二階建て遊具「キッズハウス」。

 宇野さんは、担当したイスについて「子どもたちが興味を持てるような形がいいということで動物をモチーフにした」と説明。主に幼児が触れることから、塗料は安全性に配慮し、天然由来の素材にした。

 靴箱はあえて高さを均一にせず、区画ごとに異なる寸法にするなど工夫もし、幼児が靴をどこに入れるのか選ぶ楽しさを演出した。

 アイデアを出す際に相手に伝える難しさを感じたという同短大の原嶋千華さんは「学んでいることを共有し、さまざまな話し合いを重ねた結果、このようなすてきな空間をつくりあげることができた」。

 他大学の異なる分野の学生との交流は新鮮で「保育目線で考えることはなかった。小さいものを考えるのは配る目線が多く、デザインを考える上でも苦労した」(宇野さん)。「私たちにない空間的な考え方や物をつくる思い入れを学ぶことができた」(原嶋さん)という。

 模擬保育室は今春から活用される。藤田学長は「コミュニケーションを取りながら、子どものことを考えて仕上がったことは本当にうれしい」。原嶋さんは「学生や子どもたちの笑顔であふれれば」と期待している。

埼玉純真短大のシンボルカラーのピンクや水色を取り入れたという靴箱

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