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【埼玉】

<統一地方選>「市民感覚を市政に」訴え響く 行田、北本市長選 新人が現職破る

北本市長選で三宮さんの応援に結集した市議選候補ら=20日、北本市で

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 行田、北本両市長選はいずれも無所属同士の一騎打ちで、現職が元市議の新人に敗れた。行田は石井直彦さん(75)が四選を目指した工藤正司さん(68)を下し、北本は三宮(さんぐう)幸雄さん(68)が現王園(げんのうぞの)孝昭さん(72)の再選を阻んだ。「市民感覚を市政に」との刷新への訴えが有権者に響いた形だが、投票率はともに過去最低で、関心の低さも課題として残った。

 「まさか」「なぜ?」。二十一日深夜、落選の一報が入ると、行田市の工藤さんの陣営は陰鬱(いんうつ)な空気に。「敗軍の将、兵を語らず。全て私の力不足」。用意された花束などが片付けられていく真っ暗な会場で、事態をのみ込めずに立ち尽くす支持者たちの間を、工藤さんは頭を下げて回った。

 一方、石井さんの事務所は深夜まで歓喜の渦。街頭演説で共闘した市議の高橋弘行さん(76)が市議選で二千五百票を獲得したことが伝わると、興奮は頂点に。高橋さんは三期目で初のトップ当選を果たした。

 「これで行田は変わる」。事務所を訪れた高橋さんは石井さんと固い握手。「街頭での訴えの八、九割は(行田、鴻巣、北本の三市の)ごみ処理場計画の見直し」と高橋さん。「民意は明らかでしょう」と静かに語った。

 北本市長選は、現王園さんの四年間の市政運営の評価が大きな争点に。選挙戦最終日は二十二人の市議選候補中八人と元市議らが三宮さんの応援に集まり、反現職を訴えた。三宮さんは現職批判の中で「市民主体の街づくり」も主張した。「官僚的な意識を変えたい」と民間のコスト感覚導入を訴えていた石井さんと共通する部分で、こうした姿勢が有権者の支持を広げたとみられる。

 ただ、投票率は行田が52・65%、北本が48・62%と、ともに過去最低を更新。二人の新市長には、市民から関心を寄せられる市政運営が求められる。 (渡部穣)

<市長選 確定得票> 

◆行田市

当 18,321 石井直彦 無新<1>

  16,834 工藤正司 無現 

 =自、立、国、公、希

◆北本市

当 14,771 三宮幸雄 無新<1>

  12,022 現王園孝昭 無現 

<町長選 確定得票> 

◆毛呂山町

当 7,853 井上健次 無現<3>

 =自、公

  7,220 下田俊哉 無新 

 

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