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【埼玉】

閉鎖10年 市民ら疑問の声 蕨駅「東口広場」一般車両スペース

資材置き場に使われた後、ガイドポストが置かれて未利用のままの南エリア(手前)=JR蕨駅東口広場で

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 1日の乗降客が約12万人に上るというJR京浜東北線蕨駅(蕨市)。この東口広場(ロータリー)の利用を巡り、市民から疑問の声が上がっている。土地を所有するJR東日本が一般車両専用スペースを閉鎖して10年近く。駅のエレベーター工事をきっかけに資材置き場として一時使われたスペースも未利用のまま。蕨駅から東京駅まで電車で約30分。都市計画区域の貴重な広場のあり方が問われそうだ。 (長竹孝夫)

 JR東日本大宮支社によると、東口広場の面積は通路などを含め約二千五百四十平方メートル。もともと北エリアに送迎用の一般車両スペース(緊急車両分を含め約百八十五平方メートル)、南エリアにタクシー乗り場(約三百三十平方メートル)があった。

 二〇〇九年七月、JRは駅の東口エレベーター工事に伴い南エリア(約百五十五平方メートル)いっぱいに資材置き場を確保したため、タクシー乗り場を北エリアに移動。従来の一般車両スペースは閉鎖され、タクシー乗り場北側の通路を使用してきた。

 JRは駅改良工事期間を含め一四年六月までこの資材置き場を使用したが、間もなく周囲にガイドポスト(視線誘導標)を置き、車や人などが進入できないようにした。結局、一般車両スペースは広場内に戻れず、利用者は通路を使い続けることになった。

 ただ、この通路の停車スペースは二台分程度しかなく、朝夕のラッシュ時には送り迎えの車で線路沿いの道路まで渋滞。道幅も狭く、時折、ドライバー同士のトラブルも起きている。

 一般車両スペースを閉鎖した理由について、大宮支社は「かつて迷惑駐車で困っていた。本来の使い方ではなかった」と説明。タクシー乗り場の移動については「地元のタクシー協会と合意した」とするが、駅利用者らには具体的な情報提供もされていない。

 「東口広場は都市計画区域でJRが勝手にできないエリアだが、活用方法の提案があれば、住民や警察などと考えて使うことは可能だ」と大宮支社広報室。

 資材置き場だったスペースの未利用について、蕨市都市整備部は「構内売店などの荷物搬入用に使用すると聞いていた」と戸惑い、「市民に役立つなら活用方法を協議していきたい」と前向きな姿勢を見せる。

 都内に通勤する地元の男性会社員(52)は「迷惑駐車があったからと十分な説明もなく一般車両スペースを閉鎖するのはどうか。未利用地の問題も含め、駅利用者や市民目線で考えるべきだ」。東口近くの飲食店主は「利用されていないスペースはかなり広い。街が活気づくような新しい工夫ができないか」と話す。

 

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