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【埼玉】

春の褒章 喜びの声 緑綬褒章 手話サークル山吹会さいたま

手話の練習を兼ね、メンバーと打ち合わせをする高橋さん(右)=さいたま市で

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 二〇一九年春の褒章受章者が発表され、県関係は社会奉仕に従事した緑綬に一団体、農業や商業、工業などの業務に精励した黄綬に六人、社会の発展や公共の利益に尽力した藍綬に十四人が選ばれた。このうち緑綬褒章を受章した、さいたま市岩槻区の「手話サークル山吹会」の代表者に喜びの声を聞いた。 (藤原哲也)

 山吹会は、旧岩槻市の手話通訳奉仕者養成講習会の修了生らが一九七六年に設立。今年で四十三年目を迎える歴史あるサークルで、参加者は通算で数百人に上るという。設立の翌年に加入した現会長の高橋恵子さん(69)は「活動に関わってきた人すべてに感謝したい。一緒に喜びを分かち合えたら」と万感の思いを込めて語った。

 三十八人が参加する現在は、昼の部と夜の部に分かれ、それぞれ月平均四回開く定例会が活動の柱だ。聴覚障害者を講師に招き、基本や実践的な手話を学ぶほか、聴覚障害者が直面する困難や不便さを聞いて学ぶ時間を設けている。

 「私たちは、ろう者から直接学ぶ姿勢を大事にしている。メールやスマートフォンなどの連絡手段がない時代の苦労話を聞くのは勉強になる」と高橋さん。定例会以外では、ちょっとした買い物や役所の手続きに付き添うなど聴覚障害者の生活を個々のメンバーが支援している。

 山吹会の良さは「温かさ」だという。というのも、結婚、出産で一時サークルを退会した後も、子育て中に街で出会ったメンバーや聴覚障害者が子どもと遊んでくれるなどした。その温かさや手話への思いから五十歳で復帰。現在も設立当初から手話を教えてくれる聴覚障害者の存在が励みになっていて「本当に感謝の思いばかり。今は続けられる限り続けたい」と話す。

 東日本大震災の発生時は、メンバーが聴覚障害者の安否を確認するなど近年は防災的な役割も果たしている。「災害時に情報を求める聞こえない人に向けて存在感を維持したい」ときっぱり語る高橋さん。その“温かさ”で活動の幅をさらに広げようとしている。

◆春の褒章受章者(敬称略) 

 ▽緑綬褒章(1団体)

手話サークル山吹会  手話奉仕団体 さいたま

 ▽黄綬褒章(6人)

内山  順70 能美防災専務取締役 さいたま

駒崎  智58カッツ・コーポレーション代表取締役 さいたま

下平 忠男70 個人タクシー運転者 さいたま

鈴木 和子73 個人タクシー運転者 草加

星野 照生68 つくし工房社長 朝霞

松下喜山(松下靖夫)76 工房松下喜山自営 川口

 ▽藍綬褒章(14人)

青木  誠60 元上尾市消防団副団長 上尾

大久保君枝69 工業統計調査員 川口

小川  茂75 保護司 ふじみ野

加賀崎光江77 保護司 熊谷

笠井美知子69 家計調査員 川口

鹿嶋 広久60 川口市医師会長 川口

亀田  緑76 民生・児童委員 川島

小林  勝67 調停委員 皆野

乕渓 文有58 保護司 草加

長谷川和子77 労働力調査員 越谷

峰岸 順子80戸田市明るい選挙推進協議会副会長 戸田

森田 恵子69 家計調査員 所沢

山岡  孝75 保護司 川口

山崎 宏治75 保護司 日高

 

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