東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 埼玉 > 記事一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【埼玉】

春の叙勲 県関係197人 地域に尽くして32年

「頼られるうちは地域と関わっていきたい」と話す大川さん=さいたま市で

写真

◆民生・児童委員瑞宝単光章 大川 野芙子さん

 二〇一九年春の叙勲が発表され、県関係では、各分野で顕著な功績があった旭日章に四十人、公務などに長年従事した瑞宝章に百五十七人の計百九十七人が選ばれた。瑞宝単光章を受章した民生・児童委員の大川野芙子(のぶこ)さん(77)=さいたま市見沼区=に喜びの声を聞いた。

 大川さんは一九八六年に現在の見沼区七里地区で民生・児童委員になって以来、現在まで三十二年にわたって地域のために尽くしてきた。「あっという間でした。自然に続けてきただけで、このような章を頂くほどのことはしていないのに…」と受章を恐縮しながら受け止める。

 古くからの農家が中心の地区で、多くの人の相談に乗る日々だった。母子家庭の母親がうつ病と聞いた時は、子どもの食事の世話にまで気をつかったほどだ。

 次第に地域の民生委員のリーダー的立場になり、新たな取り組みも始めた。例えば、高齢者宅を訪問する際の絵手紙の活用。動物や季節の草花をあしらった絵手紙を高齢者に手渡しすることで、うち解けた雰囲気で日常の悩みを聞けるようにした。

 近年は単身の高齢者も増え、民生委員に求められる役割も多様化してきた。そんな変化の中で、「私たちの活動以上に重要なのは隣近所の付き合い」と地域で顔の見える関係性を築く必要性を強調する。

 多忙な日々だが「いつもありがとう」と言われることが、やりがいだ。「頼られるうちは何らかの形で関わっていきたい」と地域への思いは変わらない。 (井上峻輔)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報