東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 埼玉 > 記事一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【埼玉】

<国吉好弘の埼たまNOW>浦和、北京に快勝 アジア覇権奪回へ上昇を

北京国安戦の後半、ゴールを決め喜ぶ浦和の興梠(右から2人目)ら=21日、埼玉スタジアムで

写真

 アジア王座への復権を目指す浦和レッズが第一関門を抜けた。

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019のグループステージを戦ったレッズは21日、Gグループの最終戦で中国の北京国安を埼玉スタジアムに迎えて3−0と快勝。3勝2分け1敗でグループ2位を確定し、ラウンド16への進出を決めたのだ。

 すでに韓国の全北現代が首位の座を決めている。北京と同勝ち点で2位を争っていたレッズは、この試合で勝つか、0−0で引き分ければ2位、負ければもちろん、引き分けでも1−1以上の得点が入った場合には3位となる状況だった。

 北京は今季の中国スーパーリーグで10連勝を飾り、首位を走るチーム。アウェーで対戦した時には0−0で引き分けたものの、レッズはシュートを1本も打てないほど圧倒された。

 ブラジル代表のMFレナト・アウグスト、元スペイン代表のMFホナタン・ビエラを中心に力強くスピードある攻撃を展開し、前線のストライカー、コンゴ代表のセドリック・バカンブの得点力を生かす。現在の中国で最も力があり、ホームとはいえ簡単に勝てる相手ではなかった。

 オズワルド・オリベイラ監督はこの試合にすべてをかけて準備を進めた。

 17日に行われたJリーグ第12節の湘南ベルマーレ戦では、スタメンのうちGK西川周作、DF鈴木大輔、MF柏木陽介の3人だけが出場。8人を休ませて、前節の名古屋グランパス戦から通算すると10日間、試合に出さずにコンディション調整に努めさせた。

 当然、北京戦へ向けてのモチベーションを高める作業に怠りはなく、まさに万全の状態でこの「決戦」に臨んだ。

 開始2分にDF森脇良太が絶好機を迎え、得点には結びつかなかったものの好スタートを切る。その後は相手の激しいプレーに苦しみ、13分には柏木が負傷退場を強いられる。23分にはバカンブにフリーで抜け出され、大ピンチを迎えるが、これを西川が冷静な対応で阻み、事なきを得る。

 1点を失えば2点以上取らなければならなくなり、精神的にも大きなプレッシャーがのしかかるだけに、ここで失点しなかったことは大きかった。

 このピンチを切り抜けると、34分にはMF青木拓矢→FW武藤雄樹と中央でつないで、ペナルティーエリア内に侵入したMF長澤和輝に渡り、巧みなコントロールからゴール左へ決めて先制。くしくも負傷した柏木に代わって入った長澤の活躍でリードを奪った。

 さらに41分にも、長澤が中盤で相手と競り勝ち、左サイドをドリブルで突破。ゴール前まで持ち込むと、今度は走り込んだ武藤へパスし、武藤がダイレクトで蹴り込んだ。

 2−0のリードで迎えた後半は、オリベイラ監督が「試合を通じて効果的な守備ができた」と胸を張ったように、的確かつ素早い対応で相手にチャンスを作らせない。81分には左サイドを突破した武藤の折り返しをエース興梠慎三が決めて3−0とし、今季のベストゲームと言っていい内容で会心の勝利を収めた。

 オリベイラ監督は勝因を「コンディションが上がって、良いトレーニングができたこと」と話し、アジアのトップレベルを相手にこれだけのサッカーができることを示した。アジアの覇権奪回も夢ではない。この日の快勝をきっかけに上昇機運に乗りたい。(サッカージャーナリスト)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報