東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 埼玉 > 記事一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【埼玉】

基地問題、私たちの課題 市民グループ、沖縄への関心高める活動

沖縄での撮影を通じて感じたことを語る初沢亜利さん=いずれもさいたま市中央区のカフェギャラリー南風で

写真

 今年二月にさいたま市で結成された「沖縄に応答する会@埼玉」が、沖縄の基地問題への関心を県内でも高めようと活動を続けている。名護市辺野古への新基地建設をめぐる県民投票に合わせ、さいたま市内でも賛否を問うシール投票を実施。地元の地方選候補者へのアンケートや識者の講演会も企画し、「埼玉の人も基地問題を自分たちの問題として考えてほしい」と願っている。 (井上峻輔)

事務局長の山田ちづこさん

写真

 さいたま市中央区のカフェギャラリー「南風」で二十五日、「沖縄に応答する会@埼玉」が主催する小さな講演会が開かれた。講師を務めたのは初沢亜利さん。二〇一三〜一五年に沖縄で生活しながら現地の撮影を続けた写真家だ。

 「基地をめぐって沖縄は分断していると思いがちだが、賛成か反対かは表層の皮一枚の違いで、住民は同じ沖縄の魂を持って生活している」などと撮影で感じた思いを語った初沢さん。写真集の作品を見せながらの講演に、約二十五人の参加者は熱心に耳を傾けた。

 この店を営む山田ちづこさん(69)は沖縄県出身で、会の事務局長を務める。会は以前から店に集まっていた仲間を中心に今年二月に結成した。

 きっかけは昨年九月に仲間と開いた勉強会。市内在住の哲学者高橋哲哉さんが沖縄の米軍基地の県外移設について話し、共感した人々が「埼玉でも理解を深めたい」と動き始めた。

 最初の活動が二月の沖縄の県民投票に合わせて行ったシール投票。浦和と大宮両駅前で、通行人に「賛成」「反対」「どちらでもない」から選んでもらった。二カ所を合わせて三百人以上が参加し、どちらも圧倒的に反対が多い結果になった。

 四月の統一地方選では、さいたま市議選候補と市内の県議選候補にアンケートを送り、沖縄の米軍基地に関する考え方を聞いた。今夏の参院選でも埼玉選挙区の候補者へのアンケートを行うつもりだ。

 「シール投票では多くの若い人も投票してくれたのが印象的だった。関心は高まっている」と話す山田さん。「幅広い考えの人がいると思うが、まずは、基地は沖縄だけの問題ではなく自分たちの問題だと感じてもらえるように活動していきたい」としている。

 会では六月一日にも講演会「沖縄の基地問題を語る」を企画。さいたま市浦和区の浦和コミュニティセンターで午後六時半から。高橋哲哉さんとライターの知念ウシさんが講師を務める。資料代五百円。問い合わせは南風=電048(764)8850=へ。

2月に「沖縄に応答する会@埼玉」が行ったシール投票の結果

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報