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【埼玉】

「青い目の人形」寄贈 米国人の孫、深谷に 渋沢栄一の故郷で交流

祖父のギューリック博士と、博士から贈られた人形を抱く渋沢栄一の写真と対面し、笑顔のギューリック3世夫妻=深谷市の渋沢栄一記念館で

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 米国内で日本移民排斥の機運が高まっていた昭和初期、日本各地の子どもたちに「青い目の人形」を贈って日米の関係改善に努めた米国人宣教師シドニー・ギューリック博士の孫ギューリック三世(82)と妻フランシスさん(78)が、博士の活動に協力した実業家渋沢栄一の出身地・深谷市を初めて訪れ、渋沢の親戚の子孫や地元児童らと交流した。 (渡部穣)

 渋沢はギューリック博士の活動に理解を示し、日本から米国の子どもに返礼の市松人形を贈るまとめ役をするなど日米親善に協力したとされる。

 博士の遺志を継いだギューリック三世は一九八六年から、北海道から九州まで日本各地を巡り、新たに人形を寄贈する活動を続けている。深谷市では二〇一六年に渋沢栄一記念館に「シャノンちゃん」、市立八基(やつもと)小学校に「スーザンちゃん」の人形を贈っていた。

 「渋沢がいなければ、祖父の人形交換は実現しなかった。彼の故郷に来られてうれしい」とギューリック三世。渋沢栄一記念館では、ギューリック博士から贈られた人形を抱く渋沢や博士の写真と対面。偶然、訪れていた渋沢の親戚の子孫たちとも言葉を交わして記念写真を撮るなど「信じられない体験だ」と喜んだ。坂倉茂館長も「両国の友情の良き理解者だった博士のお孫さんに訪れていただき、感謝したい」と話した。

 八基小では、児童たちと一緒に給食を食べるなどし「平和は子どもたちの中にある。笑顔が実にすばらしい」と語った。

 夫妻は、博士が贈った人形を保管している兵庫や岡山、広島、宮崎、長野各県を訪問し、八日に帰国するという。

 

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