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【埼玉】

世界初!箸の「技」競うゲーム 川口の小宮山さん開発、米国で特許

特許証を前にリングと箸を使った「箸リン」(手前)を披露する小宮山さん=川口市で

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 おすしをつまむ、魚の身を開く…。日常使う箸はさまざまな機能があり、使いこなすと食生活が楽しめて手先も器用に。そんな期待を込め、川口市並木一の業務用ミラー会社「コミー」の小宮山栄社長(79)が、五個のリングと箸を使った「箸リン」と題するゲームを開発し、米国の特許を得た。「箸のハンドリングが面白く、世界初のゲーム」と認定され、ユニークな箸の技が国内外に広がりそうだ。 (長竹孝夫)

 箸は古事記に登場し、神事にも使われる。日本人の手先の器用さを生んだシンプルな道具とされる。たった二本の棒で、上手に食べ物を口に運べ、鳥でいえば多様なくちばしの機能がある。ただ、近年は食生活が多様化し、うまく使えない人も増えているという。

 小宮山さんは二〇〇六年十一月、もっと箸の素晴らしさを知ってもらおうと「国際箸学会」(会員二百人)を設立、会長も兼ねる。学会は「殻付きピーナツを箸を使って一分間に何個移動できるか」を競う「箸ピー」ゲームを考案し、会員らが各地の小中学校などで披露。海外では、カナダ北部のイヌイットの村やカンボジア、米国・シアトルなどにも出向いている。

 今回の「箸リン」はゲームの第二弾。先端にゴム(長さ約一センチ)の付いた箸(同約二十センチ)で、大小のリングを外側から「挟む」▽内側から「つまむ」▽内側から箸を開いて持ち上げる「開く」▽外側から挟んで横方向に裏返す「天ぷら」▽外側から挟んで縦方向に裏返す「でんぐり」−の五つの技に挑む。直径二〜六センチのアクリル樹脂リング五個を一つずつ、技を使いながらゲーム台紙に書かれた輪の位置に順番に移動させ、移せたリングの個数を得点として競うルールだ。

 先日、米国特許商標庁から届いた特許証には「箸の動きやゲームの仕方がユニーク」と記された。米国の特許制度は、公衆に直接的な利益をもたらす発明▽出願時に発明が世界中で誰にも知られていない−などが要件となっている。

 箸を使ったゲームの価値が世界で初めて認められたとも言える。小宮山さんは「人間は箸を使うことで脳が進化すると言われる。今後、イベントなどでモニターを募集し、新しい箸ゲームとして各地で広めていきたい」と意気込んでいる。

 

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