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【埼玉】

市「係争中で答えられない」川口市立中いじめ問題  市議会一般質問「責任持って」と母親

 川口市の市立中学校でいじめに遭った元男子生徒(16)が市を提訴した問題で十二日、市議会六月定例会の一般質問で初めてこの問題が取り上げられた。文書開示に関する判断や対応の遅れなどが問われたが、市教育委員会は「係争中のため答えられない」などとする答弁に終始。元生徒の母親は「係争中でも、責任を持って答弁する必要がある」と市教委の対応を批判している。 (森雅貴)

 いじめ問題を質問したのは碇(いかり)康雄市議(川口新風会)。元生徒が市の条例に基づき、いじめに関する記録の開示を請求したが、市教委が一部しか開示しなかった理由などを尋ねた。

 市教委の山田浩一学校教育部長は「当時は第三者委員会の審査中であったことから部分開示とした」と説明。いじめの原因については「係争中のため、法的な場を通して説明していく」と述べるにとどまった。

 また、碇市議は、訴訟で市教委が新たに開示して元生徒に送付したと説明した文書などが、十二日現在も元生徒に届いていない問題で、なぜ文書を直接渡さずに郵送したかも質問。山田部長は「確実に届けるため郵送した」と述べたが、議場からは「手渡しの方が確実だ」とのヤジが飛んだ。

 いじめ防止対策推進法は、いじめに関する調査結果など必要な情報を被害者の児童・生徒と保護者へ適切に提出することを定めている。

 閉会後、元生徒の母親は、情報を出さない市教委の姿勢に不満を示した。これまで市議会で取り上げられなかった点についても「憤りを感じる」とし「いじめ問題の重要性を理解してもらいたい」と話した。

 

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