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【埼玉】

民有森林を秩父市が管理 今春開始の制度、全国初

 秩父市は、手入れが行き届いていない民有の森林を市町村が集約して管理する国の「森林経営管理制度」に基づき、市内の森林二カ所に市の経営管理権を設定すると公告した。今後、市が森林経営に意欲のある事業者を選び、管理を再委託する。制度は四月に始まったばかりで、経営管理権の設定は全国で初めてになるという。

 対象の森林は、同市定峰の保安林二・一四ヘクタールと、同市荒川上田野の山林一・七四ヘクタール。いずれも個人の所有で、市の管理権の設定期間は、七月一日〜二〇三四年六月末の十五年間。

 制度では、市町村が森林の所有者から経営管理を委託された後、経営に適した森林は別の事業者に再委託し、適さない森林はそのまま市町村が管理する。市町村が管理する場合は、国から配分される新設の「森林環境譲与税」を活用し、間伐や植林を進める。

 林業の衰退や所有者の世代交代で、適切な手入れがされない事態に対応するのが目的。森林の手入れが十分に行き届かない場合、水害などの自然災害を引き起こす恐れがあるという。

 秩父市と横瀬、皆野、長瀞、小鹿野町の秩父地域一市四町は四月以降、約千二百人の森林所有者を対象に、今後の森林の活用案を調査し、管理権を設定する作業を進めてきた。

 同市の久喜邦康市長は「国の森林環境譲与税を活用して市内の森林の整備を進め、林業の再興と地域の活性化を図っていきたい」とコメントした。 (出来田敬司)

 

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