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【埼玉】

越谷サンシティ 新たな姿に 24年度に解体→再開発へ

2024年度での解体方針が示された越谷サンシティ

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 越谷市は、JR南越谷駅と東武伊勢崎線新越谷駅近くの商業施設「越谷サンシティ」を二〇二四年度に解体し、再開発する方針を示した。商業棟と市民ホールを併設する市のにぎわいの中心的な存在だが、近年は周辺環境の変化や建物の老朽化で客足が減っていた。解体までは市が現在と同じ形で管理を続ける予定。市民が残念がる一方、再開発に期待する声も上がっている。 (藤原哲也)

 サンシティは工場跡地に一九七九年にオープン。総面積は約一万九千平方メートルで、市が第三セクター「越谷コミュニティプラザ(KCP)」を設立して建設した。二〇〇二年には市が市民ホールがある越谷コミュニティセンターの所有権を取得。現在は市とKCPが共同で管理運営する。

 「市民にとって、にぎわいの象徴だった場所。昔の様子を知っているだけに解体と聞くと寂しい」。サンシティの近くで働く同市のパート職員菅沼明美さん(52)は思い出を語る。

 市によると、再開発のきっかけは核店舗のイオン(開店時はダイエー)が一五年、KCPに今年八月末での撤退方針を示したことだった。KCP内では商業棟を取り壊してマンションを建設する計画も浮上したが、商業棟内で図書館を運営している市は「多様な機能に対応した新たな拠点」が望ましいと判断。KCPから土地建物を取得した上で民間のノウハウを活用した再開発を決めた。

 さらに、解体前まで商業棟を廃虚にしないため、市の意向を受けたKCPがイオンと再交渉。賃料の大幅値下げを条件に九月以降の営業継続が決まった。KCPは解散する方針。市は市議会六月定例会に、来年三月までの商業棟の管理費などを盛り込んだ関連予算案を提出している。

 市の試算では、値下げした賃料収入から管理委託料などを差し引いた年間経費は約一億五千万円で、解体まで市の負担が続く見込み。市の担当者は「市街地のシンボル的な場所を真っ暗にしたくなかった。再開発の方向性は地元や専門家の意見を踏まえて慎重に決めたい」と理解を求める。

 再開発で移転を迫られるテナント店からは期待と不安の声が聞かれた。手芸店「手作り♪木金土」のオーナー井上万里子さん(59)は「解体は残念半分、期待も半分。市民ホールは残してほしいし、何らかの形で店を続けられるようにしてほしい」と話している。

商業棟6階にある市立南部図書室。駅に近いため、利用者の人気は高い=いずれも越谷市で

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