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【埼玉】

「野田双子織」の魅力を現代に 入間で若手作家6人展

人見さん(左)の力作「琴線に舞う」

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 かつて織物産業で栄えた入間市に伝わる「野田双子織(ふたこおり)」に魅了された東京芸術大大学院出身の若手作家6人による企画展「テキスタイルの風」が、同市二本木の市博物館アリットで開かれている。テキスタイル(布)で表現された多彩な作品約60点が並ぶ。7月7日まで。 (加藤木信夫)

 出展したのはリーダー格の人見俊子さん(37)のほか、佐藤将輝さん、吉野はるかさん、関水美穂さん、三浦輝子さん、桂川美帆さん。

 アリットから企画展を打診された人見さんが、作風の異なる仲間たちに参加を呼び掛け、実現した。

 会場には野田双子織からヒントを得て、日本の伝統手技である友禅染などを駆使した着物や織物から、手技からひらめきを得た先端的な作品までを展示。目玉は、友禅染を駆使して自然が見せる豊かな表情を図案化した人見さんの「琴線に舞う」。高さ二メートル、幅一メートルのパネルを四枚重ねにした大作だ。

 人見さんは「時代はデジタル化へ進んでいるが、手技で時間をかけて生み出された作品には、デジタルにはない温かみがある。じっくりと味わっていただければ」と話している。

 午前九時〜午後五時。観覧料は一般二百円、高校生以下無料。月曜日休館。問い合わせはアリット=電04(2934)7711=へ。

野田双子織の機織り機(手前)と織り上げた着物=いずれも入間市博物館アリットで

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<野田双子織> 江戸時代末期の横浜開港により、英国から輸入された紡績綿を使い、入間市野田地区で盛んに織られた綿織物。絹のような光沢、手触りの素晴らしさなどで一世を風靡(ふうび)した。明治時代半ばに一度途絶えたが、1980年ごろから市民有志が復元に取り組んでいる。

 

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