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【埼玉】

「疎開保育園」の映画、多くの人に 舞台の蓮田で上映会 26〜29日

市民の会の総会で疎開保育園の思い出を語る小倉さん(左から2人目)=蓮田市で

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 戦時中に子どもたちの命を守るため保育園ごと疎開させた「疎開保育園」の実話を基にした映画「あの日のオルガン」の上映会が26〜29日、蓮田市総合文化会館「ハストピア」である。市内などの52団体による実行委員会が主催。それに先立ち、実行委に名を連ねる市民グループの総会が開かれ、平和の尊さを伝える同作品の普及を推進することを確認した。

 同作品は1944年、平野村(現在の蓮田市)の妙楽寺に東京から集団疎開し、生き抜いた保育園児らの姿を描く。2月から全国の映画館で順次公開されてきた。

 今月下旬からは映画館での上映がない地域の公共施設やホールなどで有志らが自主的に「地域上映会」を予定。映画の舞台の蓮田でも全国のトップを切って開催されることになった。

 総会は「映画『あの日のオルガン』を支える蓮田市民の会」が6月29日、市立図書館で開催。市民の会共同代表の島村みき子さんは「この映画(の上映)は草の根的な広がりを見せている。一人でも多くの人に伝えていってほしい」と呼び掛けた。

 総会には、疎開保育園の元園児で成人後に保育関係の仕事に就いた小倉みどりさん(81)=千葉県船橋市=がゲストとして参加。疎開保育園での思い出について「先生たちに見守られ、雑木林の枯れ葉の中で昼寝をした」と振り返り「先生が私たちをかわいがってくれたことは何よりも財産」と感謝した。

 45年に当時の平野村の国民学校に入学した小倉さんと同級生だった石井徹さん(80)も総会に参加し「戦争の恐ろしさや悲惨さを学ぶことは大事。蓮田で上映することは意義がある」と強調した。

 前売り券は一般・大学生1100円、当日券は一般1500円、大学生1300円など。上映は4日間の午前と午後で計15回。問い合わせは市広報広聴課=電048(768)3111=へ。 (中西公一)

 

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