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【埼玉】

知事選告示 5新人、17日間の論戦スタート

 真夏の政治決戦が幕を開けた−。8日告示された知事選は5人が立候補し、上田清司知事の不出馬で16年ぶりに新人同士の争いに。事実上、元参院議員の大野元裕さん(55)とスポーツライターの青島健太さん(61)による一騎打ちとなった。「上田県政の継承と発展」を掲げる大野さんは上田知事の全面支援を受け、青島さんは上田知事と対立してきた自民が組織的に後押しする。野党4党が大野さんを支援することで与野党対決の側面も生まれ、県を二分する17日間の戦いは始まりから熱を帯びている。 (知事選取材班)

◆主な3候補の第一声(届け出順)  

◇大野元裕(おおの・もとひろ)さん(55) 無新=社

 上田県政後 戻りさせない

 大野さんは午前十時から、地元・川口市のJR川口駅東口で出陣式。応援団長の上田清司知事のほか、元自民県連幹事長の奥ノ木信夫・川口市長、野党の国会議員ら幅広い政党関係者がそろう中で「上田県政が担ってきた埼玉県を、後ろに引き戻してはならない。その大きな決意と覚悟だ」と継承をアピールした。

 さらに「一部の人のための政治ではなく、県民のための政治を行う姿勢を引き継ぐ」と強調。少子高齢化など県の課題を挙げて「あらゆる経験を結集して埼玉県の未来のために頑張る」と、これまでの政治経験を生かす姿勢を力説した。

 応援演説をした上田知事は「埼玉県を引っ張る可能性を持った一番価値のある人は大野さんだと感じていた」と説明。「何をとっても素晴らしい人。人物・見識・政策を実現していく能力(がある)」とたたえ、期待感を全面に出した。

 川口商工会議所が推薦するなどの地元経済界の動きに合わせて、今回は大野さんの応援に回るという奥ノ木市長は、政治経験のない元プロ野球選手の青島さんを意識して「政策面で大野さんに勝る人はいない。野球以外は大野さんが上」と持ち上げて支持を訴えた。

◇浜田聡(はまだ・さとし)さん(42) N新

 NHK見ぬ人の権利守る

 NHKから国民を守る党の医師浜田聡さん(42)は午前十時から、県庁前で県内や東京都内の党所属地方議員ら約三十人が見守る中、マイクを握って訴えた。

 「知事の仕事はたくさんあり、いろいろと考えていきたいが、やはりわれわれの党の理念、NHKを見ない人の権利を守る」

 自身について「現在は岡山県倉敷市在住。埼玉県に住んだことはありません」と紹介。「知らないことが多いので、選挙戦で全六十三市町村を回らせていただく予定です。もっと埼玉をよく知った状態で、最終日を迎えることを心掛けようと思います」と述べた。

 最後は、支援者とともに「知事選に勝って、NHKをぶっ壊す」と声を上げ、こぶしを突き上げた。

 第一声後は、報道陣の取材に対し「(有権者には)NHKの受信料制度について考えていただきたい。現在の技術があれば、見たくない人は見られないようにすることはできる」と話した。

 N国は今春の統一選で躍進し、今夏の参院選でも初議席を獲得するなど、党勢を伸ばしている。知事選への擁立は、選挙戦を通じて「党の主張を認知してもらうのが目的」という。

◇青島健太(あおしま・けんた)さん(61) 無新=自公

 新しい「ストーリー」描く

 青島さんは、九月開幕のラグビーワールドカップ会場の一つ・熊谷市の熊谷ラグビー場前で、スポーツライターらしい第一声。片手にラグビーボールを持ちながら、マイクを握った。

 「新しい『ストーリー』をどんどん描いて、県民に感動してもらい、つながりを深めてもらう。そうした県政を目指していきたい」

 具体策として掲げたのは「子どもたちを最優先で考える県政」「ダイナミックなインフラ整備」「世界に誇るスポーツ立県」の三つ。インフラ整備は「県北の道路や治水、県庁建て直し、地下鉄延伸にひるむことなく取り組む」と主張。スポーツ立県に向けては「私の大の得意ですから、ぜひともお任せいただきたい」と自信を見せた。

 会場には、自公の国会議員や地方議員が集結。自民の新藤義孝県連会長は「埼玉は(上田県政の)十六年にわたって停滞を余儀なくされた。国と地域がきちんと連携できる体制を敷けるのは青島さんしかいない」と力を込めた。

 同じアスリート出身の橋本聖子参院議員と、一月に自民推薦候補として野党系の現職を破った長崎幸太郎・山梨県知事も「象徴的な応援弁士」として登壇した。

      ◇

(届け出順)

大野元裕(おおのもとひろ) 55 無新 

(元)参院議員・防衛政務官・中東調査会上席研究員▽慶大 社

<公約>あらゆる人に居場所のある共生社会・医療介護子育て・災害対策・雇用を生み出す・東京からの路線延伸                   

武田信弘(たけだのぶひろ) 65 無新 

(元)高校教諭・会社員▽国際基督教大                

<公約>入試論文不正が大規模に行われてしまい、結果的に大地震と寒冷化、財政破綻が来ることが無視されているため、論理的に説明し、対策を促すこと

浜田聡(はまださとし) 42 N新 

放射線科医・川崎医科大総合医療センター非常勤医師▽京大     

<公約>(1)NHK放送のスクランブル化の推進(2)子宮頸がんワクチン接種の積極的勧奨再開(3)その他は基本的には上田前知事の県政方針を継続      

桜井志津江(さくらいしずえ) 63 無新 

(元)会社員▽駒沢女子短大                     

<公約>国道17号など道路・歩道橋の整備で事故防止を図る                                           

青島健太(あおしまけんた) 61 無新 

スポーツライター(元)プロ野球選手▽慶大 自公

<公約>私はすべての県民に寄り添い、夢と希望にあふれ生きがいの持てる、県民くらし満足度ナンバーワンの埼玉をめざします。皆様の声を県政に   

 

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