東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 埼玉 > 記事一覧 > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【埼玉】

知事選 主な候補者アンケート(上)

 二十五日の投開票に向けて論戦が続く知事選。主な立候補者三人に県政の課題や対策などを聞いた本紙のアンケート結果を、二回に分けて紹介する。このほか、いずれも無所属新人の元高校教諭武田信弘さん(65)と元会社員桜井志津江さん(63)が出馬している。 (井上峻輔)

(届け出順)

◆大野 元裕(おおの・もとひろさん)(55) 無新

 問1 四期十六年間の上田県政の評価

 評価する 約18万件だった犯罪件数を「わがまち防犯隊」の拡充で約6万件に減少させた。421億円かかる県庁舎の建て替えをやめ、県立小児医療センターとがんセンターの建て替えへ振り替えた。上田県政は日本一暮らしやすい埼玉をつくる基礎を築いてくれた。

 問2 子育てに関する支援策や環境整備についての独自の公約

 妊婦の不安を解消する産前産後ケアを拡充。病児保育の拡充等保育サービスの拡充を支援。待機児童ゼロを目指す基礎自治体の取り組みを支援。不妊治療助成の拡充を検討。児童相談所と警察が連携し児童虐待防止の取り組みを強化する。

 問3 人口十万人当たりの医師数が全国最下位の現状をどう改善するか

 医師の少ない地域で一定期間の勤務等すれば奨学金の返済を猶予する医学生の奨学金制度を、さらに枠を拡充し継続していく。特に産科小児科の医師確保に力を入れていきたい。併せて救急医療情報システムの拡充や隣接する県との医療協力に力を入れていきたい。

◆浜田 聡(はまだ・さとし)さん(42) N新

 問1 四期十六年間の上田県政の評価

 評価する 上田県政にて埼玉県のGDP増加額、県民1人あたり所得の増加額、企業本社の純増数等、全国トップクラスの成果を残された。県のウェブサイト内「知事の部屋」において、多くの政策を披露され、候補者として大いに参考にさせていただいている。

 問2 子育てに関する支援策や環境整備についての独自の公約

 第1子出産時からの支援金を充実させる。人口減少に歯止めをかけるとともに県内の経済状況を好転させるのが狙い。将来的な投資につながることであり、財源は地方債等で賄う。潜在保育士の活用や採用マッチング支援を通じて保育士の採用を支援する。

 問3 人口十万人当たりの医師数が全国最下位の現状をどう改善するか

 人口当たりの医師数は一つの指標ではあるものの、地域(ある地域では極端に医師が足りない等)ごと、各科(例えば産婦人科医や救急医等)ごとの過不足の評価が重要だ。まずは地域・科の偏在等の評価を進めていき、その評価をした上で対策を考える。

◆青島 健太(あおしま・けんた)さん(61) 無新 自公

 問1 四期十六年間の上田県政の評価

 やや評価する 子どもの学習を支援する「アスポート事業」や、地域の防犯力を上げる施策など、県民の力を積極的に活用した点については参考とさせていただく。しかし、今後は経費削減だけでなく、将来を見据えて投資すべきところは大胆に投資する決断が必要と考える。

 問2 子育てに関する支援策や環境整備についての独自の公約

 子どもの虐待を絶対に許さない施策や、いじめを許さない施策、保育所の待機児童ゼロ対策の強化と保育の質の確保・向上策などを推進することにより、子どもたちの明るい未来を最優先で考える県政実現を図る。

 問3 人口十万人当たりの医師数が全国最下位の現状をどう改善するか

 現在、県が行っている浦和美園地区への医療拠点整備を着実に実施する。この整備により、県内で学ぶ医師を確保するとともに県総合医局機構の充実、強化、医学生向け奨学金の拡大などにより医師確保を目指す。

◆医師不足 地域・診療科の偏在が課題

 医師不足は県の長年の懸案だ。全国の都道府県で医師の数自体は9番目に多いものの、県の人口が増え続けていることもあり、10万人当たりの医師数は最も少ない(2016年末時点)。医師が都市部に集中して県北や秩父で足りない「地域偏在」や、産科や小児科の医師が少ないなどの「診療科偏在」も課題になっている。

 県は13年に、県医師会や医療機関と一体となって医師確保に取り組む「県総合医局機構」を創設。医師不足の地域で働くことを条件に返還を免除する奨学金も設け、医師確保や偏在解消に努めてきた。これらの成果もあり、14〜16年の2年間での医師の増加数と増加率はともに全国3位。特に初期研修医の増加は著しい。

 それでも、十分な数の医師を確保するのは容易ではない。国は今年、単純な人口あたりの医師数ではなく、人口構成や患者の流入状況などを加味した上で医師不足が深刻な地域を示す「医師偏在指標」を新たに算出したが、埼玉は全国44位(暫定)だった。今後は急速な高齢化が進む中、医療の担い手確保はより重要になる。

<お断り> 立候補者一覧で、大野元裕候補に社民党の支持を意味する社を付けてきましたが、同党からの要請で外します。同党の公認・推薦・支持の決定権は党本部でなく県連にあり、今回も同様に支持を決めましたが、同候補を県組織として支持した他党と足並みをそろえるため、今回は特に「県連支持」と説明しているためです。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報