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【埼玉】

自動運転バス、導入手応え 浦和美園駅周辺で実証実験

自動運転で交差点を右折するバス。運転手はハンドルから手を離している=いずれもさいたま市緑区で

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 埼玉高速鉄道浦和美園駅(さいたま市緑区)周辺で三日、自動運転バスの実証実験があり、関係者や報道陣に公開された。同市内では初の公道での実験。高齢化や運転手のなり手不足などで移動手段の確保が課題となる中、自動運転を導入できる道路環境かどうかや地域のニーズなどを確認した。 (飯田樹与)

 バスは同駅を発着地に、大型商業施設や埼玉スタジアムの駐車場などに立ち寄りながら、時速二十五キロで四・五キロの道のりを進んだ。運転手は安全監視役として乗車し、突発的な事態やUターンの際に一部操作しただけ。交差点に差しかかると、「青信号を検出しました」と運転席横のモニターから音声が流れ、一時停止した後、ゆっくりと左折した。

 バスには現在地を測定したり障害物を認識したりするレーザーセンサーや、信号機を確認する全方位カメラが取り付けられている。それらの情報は車内のコンピューターに集約され、3Dマップと照らして位置を把握し、進む仕組みだ。

 自動運転技術を開発し、車両を提供する群馬大次世代モビリティ社会実装研究センターの小木津武樹(おぎつたけき)副センター長は、今回走った道について「追い抜き車線があり、歩道とも分離されている。走行環境面での親和性が高い。導入の機運を高めたい」と評価した。

 浦和美園地区は埼スタや大型商業施設などが点在し、順天堂大付属病院の建設も予定されている。実験の実施団体の一つ、一般社団法人美園タウンマネジメントによると、子育て世代を中心に人口が増えており、公共交通の充実を求める声が上がっている。

 この日は、同地区のスマートシティ化を推進しているさいたま市の清水勇人市長も乗車。「右左折や車線変更に特に問題なく、実用化がそう遠くないと実感した。安全性を確認し、早期に導入できれば良い」と期待を寄せていた。

全方位カメラやレーザーセンサーが取り付けられた自動運転バス

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