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【埼玉】

広がるフードパントリー 川口、新たに2カ所スタート

フードパントリーを新たに始める池田さん(右)と牛坂さん=川口市で

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 企業などから余った食品を集めて保管し、生活に困っている子育て家庭に無料で配る「フードパントリー」の取り組みが、県内で活発になってきた。県が昨夏から保管拠点の見学ツアーを実施。その参加者が今月、川口市内で新たに二カ所のパントリーを始める。行政と民間の連携から支援の輪が広がろうとしている。 (近藤統義)

 新たなパントリー二カ所は、教会を運営する池田忠正さん(54)が六日、主婦牛坂奈津子さん(55)が十五日にそれぞれ始める。フードバンク団体「セカンドハーベスト・ジャパン(2HJ)」(東京)からレトルト食品や飲料などの提供を受け、事前に申し込んだひとり親家庭などに配布する。

 池田さんは子ども食堂を毎月開き、地域での子どもの居場所づくりに努めている。ただ、「本当に生活に困っている家庭へのアプローチに課題を感じていた」。解決策を求め、三月に2HJの説明会に参加。「パントリーなら直接的な支援ができる」と考え、準備を進めてきた。

 一方、牛坂さんは数年前から食品ロス問題に関心を深め、2HJの活動を知った。自身も母子家庭で育ち、苦労した経験を踏まえ「パントリーが身近にあれば、ひとり親は助かるに違いない」と思い立った。

 ネックになりやすい食品の保管場所は、池田さんが子ども食堂の会場に、牛坂さんは夫が経営する学習塾の一室に確保できた。いずれも既に十世帯ほどから申し込みがあり、今後は二カ月に一回のペースで配布する。農家から野菜の寄付も募りたいという。

 「パントリーを通してつながった家庭に、子ども食堂や給付型奨学金など支援の情報も伝えていきたい」と池田さん。牛坂さんは「学習塾での開設という特性を生かし、いずれは学習支援もできる居場所にしたい」と意気込んでいる。

 問い合わせは池田さん=電080(3463)6635、牛坂さん=電090(7281)6795=へ。

 

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