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【埼玉】

ニセ電話詐欺 「カード交換する必要」要注意 すり替えて盗む手口急増

 高齢者宅に金融庁や金融機関の職員らを装って「キャッシュカードを交換する必要がある」などとうその電話をした上で、自宅を訪れ、カードを偽物とすり替えて盗む手口のニセ電話詐欺が県内で急増している。県警によると、今年は七月末までに百十四件(前年同期比三十二件増)と、既に昨年一年間の百十六件近く発生。今年盗まれたカードで総額約一億六千万円が引き出されており、県警が注意を呼び掛けている。 (浅野有紀)

 「あなたのキャッシュカードが悪用されそうになった。交換が必要です」

 七月末、草加市の無職女性(79)宅に、百貨店員や金融機関職員を名乗る男らから電話があった。女性は信じ、一時間後に自宅を訪れた男にキャッシュカード四枚とクレジットカード一枚を手渡した。

 男は、暗証番号を書いた紙と一緒にカードを封筒に入れさせ「印鑑を持ってきて」と要請。女性がその場を離れた隙に偽のカードを入れた別の封筒とすり替えられ、だまし取られたという。

 県警特殊詐欺対策室によると、交換自体は後日としてカードを盗む典型的な手口で「古いカードは悪用されないよう、絶対に封を開けないで」と念押しし、印鑑を押させることも多い。カードが偽物でだまされたと気付くのを遅らせ、その間にATMで現金を引き出しているとみられる。

 こうした手口は窃盗罪が適用され、以前は詐欺被害としては計上していなかったが、二〇一七年から新たなニセ電話詐欺の一つとして統計をとっている。一七年は七十六件だった。

 現金を直接渡させたり郵送させたりする従来の手口では、金融機関の職員が窓口で声を掛け被害を防ぐケースが増加。このため、カードをだまし取る手口が増えているとみられ、七月末までのニセ電話詐欺被害七百七十件のうち、カードの詐取は四百八件と半数以上を占める。

 特殊詐欺対策室の担当者は「金融機関などがカードの点検や交換に来ることはない。電話でキャッシュカードと言われたら、詐欺を疑ってほしい」と注意を促している。

 

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