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【埼玉】

<「ラグビータウン熊谷」へ 未来につなぐ市民活動>(中) 外国人おもてなし 小中学生ガイド

外国人へのおもてなしについて話し合うAEAの子どもたち=いずれも熊谷市で

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 7月、熊谷市で開かれたうちわ祭で、地元の小中学生らが、訪れた外国人を案内して市内を回った。

 「小さな子どもがいて、なかなか計画通りにはいかなかったけど、一生懸命できた。『サンキュー』と言ってもらえた」

 子連れのアメリカ人女性2人をもてなした市立富士見中学校3年の杉浦茉奈佳(まなか)さん(14)は、目を輝かせて振り返った。

 企画したのは、英語を通じた国際教育に取り組む同市のNPO法人「AEA」(All Education Academy)代表理事の赤井由紀子さん(46)。ラグビーワールドカップ(W杯)で熊谷で試合をする各国の大使館などに呼び掛け、100人以上の外国人の来訪につなげた。

熊谷で試合をする各チームに贈るため、激励のメッセージを書き込んだラグビーボール

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 対応したのは、AEAのおもてなし英語ガイドの小中学生と高校生14人。W杯でも、メンバー約30人とその家族らが駅などで困っている外国人に声を掛け、会場までの無料シャトルバス乗り場やファンゾーンなどへの道案内をする予定だ。

 赤井さんがAEAを設立したのは2015年。熊谷がW杯会場の一つとなったことがきっかけだ。W杯開催の遺産(レガシー)を後世に残そうと子どもたちとの活動を始めた。

 「世界は広い。無限の可能性と楽しさを感じてほしい」と、国際的な大イベントが子どもたちを成長させてくれることに期待を寄せる。

 20日のW杯開幕を前に、AEAのメンバーは「All the best!(成功を願って)」などと各国への激励メッセージを記したラグビーボールを熊谷で試合をするチームに贈る予定だ。

 小学生の子ども2人がAEAで活動している熊谷市の会社員高群(たかむれ)直樹さんは「いろいろな人と話す機会ができ、どんどん興味が広がっているようだ。貴重な体験をさせてもらっている」と喜ぶ。中学生と小学生の子ども2人が参加している同市の主婦古川亜香里さんも「子どもたちが成長しているのを感じる」と目を見張る。

 子どもたちは、W杯中に市内で開かれるイベントに向け、インターネットで配信する動画の撮影と、動画内で外国人向けにごみの削減を呼び掛けるメッセージの翻訳もした。

 いつまでも、ラグビーW杯の開催地にふさわしい街に−。若い世代が、誇りを受け継いでいこうとしている。

子どもたちを指導する赤井さん

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