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【埼玉】

<「ラグビータウン熊谷」へ 未来につなぐ市民活動>(下) 地元の誇り発掘 オーガニックフェス

熊谷圏オーガニックフェス2019への出店予定者たち。地域への愛情からつながりが広がることが期待される=いずれも熊谷市で

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 ラグビーワールドカップ(W杯)で日本代表が決勝トーナメント進出を懸けてスコットランドと戦う10月13日、熊谷市の熊谷ラグビー場がある熊谷スポーツ文化公園で大型イベント「熊谷圏オーガニックフェス2019」が開かれる。

 W杯の熊谷での全3試合(9月24、29日、10月9日)を終え、その熱気も冷めつつあるかもしれない時期。スコットランド戦のパブリックビューイング(PV)が同ラグビー場で実施されるのに合わせて開催日が決まった。

 フェスは、オーガニック(有機的なつながり)とサステナビリティ(持続可能性)をテーマに、地域への愛情とそこからつながる世界的な環境問題への関心を育もうと昨年初めて開催。4万5000人(主催者発表)もの人を集めた。

 「W杯の盛り上がりを一過性に終わらせてはならない」

 市内で複数の飲食店を経営し、フェスの統括プロデューサーを務める加賀崎勝弘さん(47)は強調する。県内はもとより群馬県など県外からも、趣旨に賛同した飲食店など計約165店舗が参加予定。市などより広い地域を意味する「熊谷圏」を名前に冠した。

 無農薬栽培など自らの仕事に誇りを持って食材を提供している農家らの横のつながりを創り出し、自分たちが暮らす地域そのものへの誇りを生みだそうという試みだ。

オーガニックフェスのボランティア募集に応じた人たち。地域活性化について活発な意見が交わされた

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 「One for all,all for one(1人はみんなのために、みんなは1人のために)」というラグビーの精神が「地域に価値として残るように」と加賀崎さんは願う。

 会場清掃などのボランティアの募集には、80人近くが集まった。説明会では、自分たちの地域の活性化にと活発な意見が交わされた。上尾市から応募した寺島聡美さんは「地域を変えていくひな型となるイベントかも」と興奮気味。JR東日本も沿線活性化の参考にと、駅構内にポスターを張るなどの協力を申し出た。

 加賀崎さんは2カ月半をかけ、県内の全63市町村で地域活性化に取り組む人たちと面会して回った。フェスでは、そんな人々を紹介するブースを設けるが、つながりはあくまで緩くが基本だとして、こう話す。「強制すれば、別のものになってしまう」

 W杯後も地域活性化の試みが続く熊谷。ラグビーがもたらした誇りが、新たな誇りの発掘にもつながるかもしれない。

「W杯の盛り上がりを一過性にしてはいけない」と話す加賀崎さん

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