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【埼玉】

認知症「早期対応の力に」 ふじみ野・文京学院大生ら、作業療法パンフ作成

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 文京学院大保健医療技術学部(ふじみ野市)は、21日の「世界アルツハイマーデー」に合わせ、作業療法士が行う認知症の人へのリハビリなどを説明したパンフレットを作った。県内や東京都内の自治体、老人保健施設(老健)、認知症クリニックなどに5000部を配布するほか、同日から大学のホームページで自由にダウンロードできる。

 県作業療法士会事務局長も務める大橋幸子教授(55)の研究室の学生約20人が昨年10月から、臨床実習先の老健などで認知症の人や家族らに取材。認知症の症状や、家族の心構え、さまざまな支援があることを広く知ってもらおうと、ふじみ野市役所など自治体の担当者にも意見を聴いてパンフレットの中身を練った。

 認知症の人は昔の出来事をよく覚えていて、かつてやっていた手作業の記憶も残っている。作業療法士によるリハビリは自分史を作ったり、家事や調理を一緒にしたり、写真を撮って誕生日カードを作るなど趣味を生かした作業を一緒に行う。大橋さんによると、これらは認知機能を保つ効果があるといい、自己効力感や安心感が生まれ、認知症の症状が軽減したり進行を遅らせる可能性がある。

 パンフレットは「私がわたしのままで過ごすために」と題して、まず認知症の主な症状を説明。作業療法士によるリハビリを具体的に説明している。また、地域包括支援センターなどの相談先の紹介、自分史の作り方なども収録。早期発見・早期受診で発症しても安心して暮らせるとアピールしている。

 大橋さんは「認知症への早期対応に作業療法士が力になれる。パンフレットで作業療法リハビリを知ってほしい」と話している=写真。 (五十住和樹)

<作業療法士> 身体や精神に障害がある人に、日常生活で行う作業を通して精神面のサポートをする。理学療法士及び作業療法士法で定められた国家資格で、認知症の専門病院や老人保健施設、通所リハビリの施設などで働いている。

 

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