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【埼玉】

赤沼の獅子舞 初の女性舞い手 20日「しなやかに」3人デビュー

練習に熱が入る(左から)山口花梨さん、春花さん、岩井瑞貴さん=いずれも春日部市で

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 春日部市赤沼の赤沼神社で二十日、市無形民俗文化財「赤沼の獅子舞」が奉納され、三百年の伝統の中で、今年初めて女性の舞い手三人がデビューする。これまでは男性のみだったが、次世代につなげるため門戸を広げた。新たな歴史を切り開く三人は、本番に向けて練習に熱を入れている。 (近藤統義)

 赤沼の獅子舞は江戸時代の一七一八年、現在の越谷市下間久里地区から伝わったのが起源。豊作祈願の七月、収穫感謝の十月と毎年二回、同神社に奉納する。太鼓や笛のお囃子(はやし)に合わせ、三頭の獅子が一組で舞うのが特徴だ。

 デビューする三人はアニメーターの岩井瑞貴(みずき)さん(22)、会社員の山口花梨(かりん)さん(21)と高校一年の春花さん(15)の姉妹。地区の小学生が舞う「子供獅子」をかつて経験し、「幼い頃に憧れだった獅子頭をかぶりたい」といずれも希望した。

 舞い手の男性らでつくる「赤沼獅子舞社中」も、これを歓迎。担い手不足で一九六一年ごろから三十年近く中断した経緯もあり、島田定夫会長(66)は「女性の参加に反対はなかった。時代に合わせて変化していくのも伝承のあり方だ」と後継者の誕生を喜ぶ。

 三人は九月から毎週土曜の練習に参加し、島田さんら社中の先輩たちから頭の振り方や足の運びを細かく教わっている。「女性らしいしなやかな動きで、男性に負けない舞を見せたい」と山口さん姉妹。岩井さんも「伝統に恥じないよう、かっこよく踊りたい」と意気込んでいる。

初めて女性がかぶることになった獅子頭

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