東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 埼玉 > 記事一覧 > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【埼玉】

台風19号 道路寸断 5地区で半孤立

小森川の河岸が崩落し、県道の復旧作業が続く両神地区=小鹿野町で

写真

 県内各地で河川の氾濫や住宅の浸水、土砂災害をもたらした台風19号。三連休明けの十五日、徐々に被害状況が明らかになってきた。秩父地域などで車両が通れない地区があるほか、川越市などでは浸水被害による避難生活が続く人も。自宅に戻った市民らは、大量に出たごみの片付けなどに追われた。 (中里宏、飯田樹与、出来田敬司)

 県によると、小鹿野町両神(りょうかみ)地区では、荒川上流の小森川河岸が数カ所にわたって崩落。川沿いの県道薄(すすき)小森線は車両が通行できなくなり、地区の数十人が半孤立状態に。県と町が、県道の復旧作業を急いでいる。住民の食料や日用品などの問題は現時点では起きていないという。ほかに秩父市中津川、ときがわ町大野、同町大附、越生町龍ケ谷の四地区も同様の状態になっている。

 川越地区消防組合によると、川越市で浸水被害が出た下小坂地区で十四日朝、孤立していたケアハウス「主(しゅ)の園(その)」から新たに救助要請があり、入居の高齢者七十九人、職員九人の計八十八人をボートで救助した。

 川越市によると、町のシンボルで市文化財の「時の鐘」の自動鐘打機が壊れて一時、鳴らなくなったが、修復された。台風の強風が原因とみられる。

 県の十五日午後一時現在のまとめでは、県内では越辺(おっぺ)川など三河川が決壊。約四十カ所で水があふれ、川越市や東松山市など四十市町村で計二千百二棟が床上、床下浸水した。一部破損は六棟。越辺川(川越市)と都幾川(東松山市)、新江(しんえ)川(同)で堤防の復旧が進められている。

 浄水場などの破損により七市町村の計千六百八十三世帯で一時断水し、秩父市と東秩父村では計千二十九世帯で続いている。停電は十三日朝のピーク時に計約二千六百世帯あり、十四日夕までに全て解消。十三日朝に最大三万百四十七人いた避難者は、川越、東松山、坂戸市で計二百二十人。

 日高市では、養鶏場が水に漬かり、ニワトリ約十万羽が死に、パイプハウス四十七棟が倒壊、破損した。

 東松山、川越、坂戸、さいたま、入間市が災害ボランティアセンターを開設し、ニーズを把握中。坂戸市は既に募集している。

 県は被災住民に対し、損害の内容や程度に応じて、県税の税額を減免する措置をとる。詳しくは近くの県税事務所や県税務課へ。

◆川越など7市町に災害廃棄物仮置き場 分別を呼び掛け

 川越、東松山市など七市町は、災害廃棄物の仮置き場を開設した。県は、泥水に漬かった畳や家具、家電製品を出す際は市町村の指示に従い、決まった場所に分別するよう呼び掛け。害虫の発生を防ぐため、浸水した冷蔵庫と生ごみは別々に出すよう注意を促している。詳しくは、各市町村のホームページで確認。

 ▽開設済み 川越市(市資源化センター内)東松山市(西本宿不燃物等埋立地)富士見市(市役所本庁舎駐車場)坂戸市(旧北坂戸小、石井水処理センター)小川町(埼玉伝統工芸会館駐車場、パトリアおがわ)川島町(町環境センター)吉見町(要問い合わせ)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報