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【埼玉】

台風19号 浸水被害 仕事も打撃 腰まで水、工場被災 川越・老舗せんべい店

水に漬かってしまった「吾作割れせん」の後片付けに追われる社員=川越市下小坂の宮坂米菓で

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 県内は十六日も、台風19号の被害状況の確認や被災現場の復旧、片付け作業が続いた。住宅の浸水被害は二千五百棟を超え、工場など仕事場にも影響が出ている。同日午後三時現在の県まとめでは、避難しているのは東松山、坂戸、川越市の百五十九人。秩父市など四市町の五地区は土砂崩れで車両が通行できない状態が続いている。住宅の被害は二千六百二十一棟に上る。 (森雅貴、飯田樹与、加藤木信夫、中里宏、出来田敬司)

 浸水被害が大きかった川越市下小坂では、一九一〇年創業の老舗で、割れせんべい「吾作割れせん」がインターネットなどで人気を集めるせんべい製造販売会社「宮坂米菓」の本社工場も被災した。

 「全国のファンにせんべいを届けられない現状が悔しい」

 専務の宮坂隆博さん(41)は肩を落とした。宮坂さんによると、十二日深夜に工場を見に来た際には靴が漬かる程度の浸水だったが、その後に近くを流れる越辺(おっぺ)川が氾濫。一夜明けた十三日には様子が一変し、周囲は腰が漬かる程まで水が来ていたという。工場内の機械やパソコン、トラックなどは水に漬かって使えなくなり、せんべいも水びたしに。社員たちは十六日も工場内の泥を取り除いたり、散らかった物の片付けに追われた。

 一日に約四万袋を製造していた工場の復旧時期は見通せないが、問屋が支援してくれるという。宮坂さんは「一日でも早く製造を開始し、好意に応えたい」と話している。

 

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