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【埼玉】

台風19号 市内の堤防決壊に東松山市長が衝撃 「経験したことがない恐ろしい事態」

 浸水被害の大きかった東松山市は十八日、緊急記者会見を開き、市内の被害状況を明らかにした。都幾(とき)川、新江(しんえ)川、九十九(つくも)川などの小規模水路を含み、市内で一度に六カ所の堤防が決壊したことが甚大な被害をもたらしたことが分かった。森田光一市長は「堤防が(一カ所でも)決壊するとは、経験したことがない恐ろしい事態。正直に言って驚いた」と語った。

 市によると、毛塚、早俣、田木地区を中心に十七日現在で、床上浸水は四百七棟に上り、さらに増える見通し。避難所四カ所には十八日現在、七十一人が避難中で、市営住宅二カ所で計二十一室で被災者が住めるように準備を進めている。

 早俣地区などで多くの住民が孤立し、消防のボートで救助されたことについて、市は十二日午後八時二十分、同地区に全員避難の避難指示を発令し、自治会役員が各戸を回って呼び掛けたとしている。森田市長は「国や県への治水対策の要請はこれまでもしているが、整備はなかなか追いつかない。危険が迫っている状況で、いかに避難してもらうかが課題」と述べた。

 国土交通省関東地方整備局は堤防決壊を受け、都幾川野本水位観測所(東松山市)の氾濫危険水位を従来の四・一メートルから二メートルに大幅に引き下げる暫定基準を公表。市は十九日の雨による増水に備え、早めに避難所四カ所を開設し、避難を呼び掛けることにした。

 自宅が全半壊して長期間にわたり戻れない被災者については、市営の向台住宅、諏訪下住宅の空き部屋九戸分を利用できるようクリーニング作業などをして週明けから順次、入居できるようにする。

 早俣地区などでは、被災住宅の片付けが十八日も続いた。十九日は雨が予想され、泥が滑って危険なため、ボランティアの受け入れを中止する。現在、ボランティアは市内在住・在勤・在学の人に限っているが、森田市長は「人手は足りない。企業・団体や全国に広げて発信する」と述べた。

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